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カテゴリ:ひとりごと
久しぶりにDVDを買った。
フランスのアニメ『ルネ・ラルー コンプリートDVD-BOX』である。 コンプリートというだけあって少々値が張るもので、購入には相当な期間悩んだが、 まあ、自分へのお誕生日プレゼントということで、先日ついに買ってしまった。 そして激しい後悔に苛まれた。 もっと早く買っとくべきだったと! ルネ・ラルーとの出会いは数年前の真夜中だった。 たまたまつけたTVから流れ出てきた、怪しげなアニメ。 最後の10分程度だけ観たのだけど、日本のアニメでは絶対出てこない キャラクターの大洪水、渋い色使い、あんまり滑らかではない動き、 微妙な音楽、意味ありげなセリフ、唐突なストーリー展開。 それこそインパクトだらけだったのだ。 後で調べて、それが『ガンダーラ』という作品だと知った。 ちなみに、検索ワードは「フランス 変なSFアニメ」である(笑)。 今回、コンプリートで作品を観て感じたのは、その世界観の揺るぎなさだ。 監督のルネ・ラルーも、原画のローラン・トポール、メビウスも、 彼らのイマジネーションに支えられたモードが侵入してきて、 ちくちくと、ぐらぐらと、絶え間なくこちらの頭の中を刺激し続けるのだ。 残念だったのは、初期の短編『Les Temps Morts(死の時間)』と 『Les dents du singe(猿の歯)』が収録されてないこと。 コンプリートっていうなら、全部入れて欲しかった。 まあ、『Les Temps Morts』はyoutubeにて観ることができたが。 これでローラン・トポールの魅力にどっぷりハマってしまった私である。 エンキ・ビラルとかのバンドデシネや、チェコアニメのシュバンクマイエルも いいけど、もう少しいろんなアニメを観てみたくなった。 一部ではアート・アニメなんてすかした名前がついているけれども、 呼び名はどうでもいい。 頭の中をまた掻き乱してくれる世界に浸れるなら、それでいいのだ。 『ルネ・ラルー コンプリートDVD-BOX〈初回限定生産・4枚組〉』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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