~手代木先生の話~2
電話の向こうで喜春さんの声が小さく聞こえる。「夏恋、無理にお誘いしないのよ。」「はぁい。」こういうところ、渡良瀬は素直で助かる。「ママに代わりますか。」すぐ代わってもらいたい。 すぐ声が聞きたい。でもすぐ飛びついちゃ・・・。「・・・そう。 一応、代わってもらおうかな。」代わる途中に渡良瀬の声が聞こえる。『・・・なんだ、 来ないのか。』 「―― もしもし。」「喜春さんですか。 今日はお誘い頂いたのにすみません。」勇気を出して、名前を読んでみる。返事が返ってこない。「あのっ ――。」「・・・ すみません。 名前、呼ばれたものだから ちょっと驚いちゃって。」「・・・やっぱダメですよね。 図々しいですよね。」「先生のお好きな呼び方で。 正直名前は少し恥ずかしいですけど・・・, 嬉しくもあります。」「それに、夏恋さんも近くにいるんですよね。 本当にすみません・・・。」「もう近くにはいません。 それに、夏恋には 先生の詳しい話はしてませんから。」「また《咲花》に行ってもいいですか。」「はい。 待ってますから。」―― 電話を切った。・・・会いたい。 声を聞けば、会いたくなる。 ―つづく―また来てくださり、ありがとうございます♪9月。これから少しずつ秋らしくなっていくのでしょう。。『お休み前』にお話を読むのにピッタリの季節になると思うので、これからも楽しんでいただけるように2人で頑張るぞ~♪↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪