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カテゴリ:ステップアップ
安楽さんはこう言いました。
「みんな種に戻ればいいんや!」 僕の頭にはクエッションマークが並びました。 そしてすかさず先生が、安楽さんの言葉を分かっていなさそうな僕らの顔を見て、安楽さんの言葉を展開(説明)してくれました。 「みんなは花や実にばかり目を向けてばかりで、肝心の種を忘れてしまっているんよ。 花や実のように立派な人間を目指してたらダメなんよ。 種に戻って幸せの原点を感じ取ってみなさい。」 安楽さんは前の晩から一貫としてこのようなメッセージを伝えてくれました。 そしてそのメッセージを伝えるのに、美山はまさにベストプレイス! 樟葉を都会と呼べるかどうかは別として、ノイジーな場所では気付きにくいことです。 (実際に美山の感覚を思い出したくても、樟葉には同じだけの自然がない。 そうは言っても仕方がない。 数少ない自然からでも思い出すしかない。 感覚を覚えておくしかない。) 美山という土地が僕らに伝えたかったメッセージを感じて、安楽さん・先生が言葉にして示してくれたという言い方が適切でしょう。 美山に来て以来だんだんこだわり・執着がなくなったように思います。 さらにさらに安楽さんの言葉 「美山の野菜は愛なんや! 分かるか! この野菜はばばぁどもが孫や子供のために作ったもんや! 孫や子供の笑顔が見たくて作っているんや。 愛は愛でしかないやろ!」 (ステップアップにて、愛とは何かと尋ねられることがある。 安楽さんなら美山の野菜のことを愛と言うかもしれない。 全くもって僕には到達できない境地だと感心するばかりだ。) ただただ僕は頷くばかりだった。 お昼ご飯を食べてなんだかみんな眠たくなってきた。 意識がもうろうとしてきた。 ふぁ、もういいや。 眠たいや。 寝よう。 本能の赴くままに。 ただ自然のエネルギーを浴びて。 ゆらりとしていたい。 全身緩みっぱなし。 時間もどうでもいいや。 太陽があるし。 とまぁ各自気ままに時間を過ごしていたのですが、おもむろにみんなが安楽さんの家に帰ってきました。 そしてお別れの瞬間が。 今回の件に関して、お世話になりっぱなしだった。 ありがとうございます。 お世話ばっかりかけた僕らに安楽ファミリーも晋也さんファミリーも暖かく見送ってくれました。 1泊2日のことでしたが、誰一人安楽さんの家から出たがろうとしませんでした。 少しでもここにいたい。 胸にジ~ンとこみ上げてくる想い。 美山は樟葉から2時間ほどしかかからないのだから、別にいつでも何度でも来れる。 そんなことは分かっているのですが、こればっかりはどうしようもない。 ミヤマ~ンともお別れしました。 帰りの途中、トイレに行くためにコンビニへ行きました。 するとビックリ! これが下界か! 今まで神界・仙界にいたような気分になりました。 ありえなかった。 美山ではあまりの気持ちよさに、感じることを忘れていたのか自然と感じていたのか分からない。 しかし、瞳を閉じれば美山の自然がありありとまぶたの裏に映る。 あの感覚を忘れずに☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月05日 22時29分05秒
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