かしぞー終わりなき旅行記

駅へ行く時も

買い物に行く時も

出かける時も

できるだけキミの家の前を通っています。

キミに会うため。

と言っても、キミの家の前を通り過ぎるのはわずか何秒。

毎日５秒君の家の前を通ったとしたら、

キミにあえる確率はどれぐらいなのかな？

１日が24時間だから、1440分で、86400秒になるのかな？

86400秒のうちキミの家の前を通るのは数秒。

何百回、何千回、何万回キミの家の前を通れば、

キミに出会うことができるのかな？

そう思いながら、もう何百回も何千回も何万回も

キミの家の前を通っている。

いつも君に出会えると密かにドキドキしながら・・・

ガチャ、

家の前を通り過ぎようとすると、

扉が開く音がした！

胸の鼓動は高まるばかり。

家の前を通り過ぎていたけれど、

思わず僕は引き返してしまった。

何食わぬ顔で。

キミが出てくると思っていた。

でも、僕は決定的に失敗していたことがあった。

キミは一人暮らしじゃなかったんだね。

扉から出てきたのは、

キミのお母さんでした（笑）

何のために引き返したんだか・・・

数日後、懲りずに僕はキミの家の前を通り過ぎている。

キミのお母さんにあうためじゃないよ。

キミに会うためだ。

ガチャ、

再び扉が開く音がした。

あーまた、キミのお母さんだと思った。

けど、気付いたら、引き返していた。

頭ではキミのお母さんだと思っていたけど、

体はすぐに反応していた。

キミを求めて。

今度はキミだった。

間違いなくキミだった。

引き返したそぶりも見せず、

君に話しかけた。

「偶然だね」って。

僕はキミに会うため毎日、家の前を通っていたんだけどね。

1度目にキミが出てこなかったのが、いかにもキミと僕との関係らしい。

期待させておいて、期待させておいて、

待ちに待ったと思わせて、

キミのお母さん！

そしてそれにめげずに再び

君の家の前を通る。

一度目がダメでも二度目があった。

キミは二度目でやっとでてきた。

1度ダメでも2度目なら

今がダメでも次回なら　カシムラマサシ

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