マクドナルドの匂い
小学生の頃はマクドナルドが好きだった。モスバーガーよりもマクドの方がおいしく感じた。(今では想像もつかないことだ)中学ぐらいになってくると、ちょっと味がきついかなと思い、しだいにモス派になっていった。浪人時代においしいものを食べる喜びを知るようになると、もはやマクドが選択肢から無くなった。『まだ肉を食べているのですか』と『味の素はもういらない』という本(両著とも船瀬俊介)を読んでからは、マクドを避けるようになりさえした。時々、歩いていると、マクドのポテトの匂いが僕の鼻を刺激する。ずかずかと入り込んでくるので、暴力的な匂いだと思いすらする。もうちょっとしっとりならんのかねと思う。大人向けマクドも用意してくれたら良いのに。人の味覚は年を取るにつれて変わるものだと言われています。年を取れば、内臓の負担もあって、あっさりしたものが好きになります。けれど、味覚が変わる瞬間は他にもあるんです。心から満足できる料理を食べた時です。心が満たされるとしばらく何も食べたくなくなる。余韻に浸っていたいからだ。万一、おいしくないものを口にして感動が薄れてしまっては大変だ。けれど、おいしいものを食べたことが無いと食事の喜びも分からないし、食事というのはこういうものだと決め付けてしまうかもしれません。それは、あまりにももったいない。食事は一日の中で最高の幸せを感じる瞬間となることもできます。お金をあまりかけなくてもおいしいものは食べることができます。おいしいものを食べて味覚を研ぎ澄ましましょう!