かれこれ2007年2月8日のことだが、アナナスの仲間のPuya berteroniana(プヤ・ベルテロニアナ)を紹介したことがあった。最後に登場したのが
2008年11月26日のこと。あれから約8年が経つが、あのベルテロニアナは今も生きている。ただし、あれ以来、つい最近まで植え替えをしたことがなかった(笑)。理由は、葉が硬くてトゲが非常に鋭く、扱いが困難だったからである。また、植え替えをしなくても、特に調子を崩した様子もないので、結局ズルズルと植え替えしないままに8年が経ってしまった(笑)。
当時は5号鉢植えで、今回は6号鉢に鉢増ししたのだが、ご覧の通り、株の大きさそのものは8年前とほとんど変わっていない(笑)。株の上から新しい葉が展開する一方で、下葉がどんどん枯れてゆくので、ずっとこの大きさのままである。また、2枚目の画像でお分かりの通り、トゲが非常に鋭い。一見、トゲがまばらにしか付いていないように見えるが、この鋭さは強烈で、うっかり手や衣服を引っかけてしまうと、まさに罠にはまったような状態になり、トゲを折ることなく外すのが難しい。これを家の周りにぐるっと植えて垣根を造ると、泥棒や害獣よけに効果てきめんではなかろうか(笑)。それから、昨年の春には、アナナス類でよく行われるリンゴを使った開花促進処理を施したのだが、さすがにこの大きさで開花させるのは無理だったようで、花芽は上がってこなかった(笑)。
ちなみに、こちらは2012年5月3日に、カリフォルニアのロサンゼルス近郊にある、ハンティントン・ライブラリーの植物園で撮影したベルテロニアナ。人間の背丈を超えるような見事な株立ちの中に、さらに太くて丈夫な花茎が何本も立ち上がっている姿は実に雄大である。さすがに個人宅でここまで大きく育てるのは不可能なのだが(笑)、なんとか開花を実現させたい。