2月3日土曜日、この日は愛知県名古屋市の東山動植物園に行ってきた。正確には、名古屋の楽器店に用事があったのだが、せっかく名古屋に来たのだからということで、この動植物園に行くことにしていた。
到着したのが午後2時頃。複数ある入場門のうち、私が入場したのは北門。太陽の位置の関係で門が陰になってしまって、暗い画像しか撮れなかったのが残念(笑)。この動植物園は、その名の通り動物園と植物園のほかに、遊園地もあるという、私の想像をはるかに超えた広大なもので、名古屋に行くならここは超お勧め。
入場料は、動植物園のみで大人500円なのだが、私はスカイタワーとセットになった640円のチケットを購入。ということでスカイタワーに登って、名古屋市を一望。その後、動物園も足早に見て回ったが、とにかく敷地が広く、時間がなくてあまりじっくり見られなかったのがちと残念。
で、植物園と言えばやはり温室だ。ただ、遠路はるばるやって来たのに、「前館」と「後館」のうち、メインの前館が大規模な改装工事中となっていた。再公開は平成32年度の予定だとか。長い・・・。とはいっても、後館だけでもかなり楽しめる内容となっており、他の来園者が足早に見て回る中、私はじっくりと多くの植物を観察させてもらった。
こちらは、ウツボカズラの中でも特に美しい捕虫袋を持つと言われるネペンテス・ベントリコーサ(Nepenthes ventricosa)である。ネペンテスの中でも私が特に育ててみたいと思っているものの一つだが、場所の都合で実現できていない。いつか挑戦してみたいものだ。
こちらはラン科のバニラ・プラニフォリア(Vanilla planifolia)。 あのアイスクリームのバニラの原料だ。では、どこを原料にするのかと言うと、それは花が咲いた後にできる果実である。それを発酵させて複雑な工程を経てバニラエッセンスを製造するらしい。
ふと見ると、ちょうどいい具合に?腐りかけた果実があったのだが、鼻を近付けると、まさに濃厚なあのバニラの香りがした。私は長年洋ランを栽培しているだけに、バニラのことは良く知っていたが、果実を見たのは初めてである。
こちらはサボテンの温室。サボテンには様々なタイプのものが存在するが、ここにはほぼ一通りのタイプのものが集められている。
こちらは斑入りパイナップル。斑入りパイナップルと称して流通するものには複数の品種が存在するが、この粗くて鋭いトゲが付く品種は、私が
2006年5月30日に紹介したものとおそらく同系統ではなかろうか。その斑入りパイナップルは、食用パイナップルと同じアナナス・コモサス種(Ananas comosus)として入手し、ここ東山動植物園の札にもAnanas comosusとの表示があったが、本当にコモサス種なのかどうか疑念がある。別種のアナナス・ブラクテアタス(Ananas bracteatus)ではないかと思ったりもする。ともかくこの斑入りパイナップル、トゲが極めて鋭く図体がデカくなるため、個人宅ではちと扱いづらい。現在は肥料控えめでで小ぢんまりと育てている。
植物園を見て回った後は、スカイビュートレインで園内の景色を楽しんだ。それにしても、本当に敷地が広大で内容が盛りだくさんで、入場料の割にはものすごくお得感があったのだが、時間がなくてすべてを見て回れなかったのが残念。いつか気候の良い時期に、じっくりと時間をかけて見て回りたいと思っている。特に、温室の「前館」が再公開されるのをとても楽しみにしている。