3月20日の日記に続いて、今回の台湾旅行の園芸ネタ第6弾。旅行2日目の3月3日は、この旅行の目的である台南市の台湾国際蘭展2018に行ったのだが、その日の夜は台南駅近くに泊ることにしていた。その理由は、日本統治時代に建てられたという、台南駅の駅舎を見てみたかったからでもある。
これが台南駅の駅舎なのだが、1936年(昭和11年)に建てられたというのだから、今年で82年にもなる。それでいて今もなお現役。駅舎の中は、まさに日本の国鉄時代を髣髴とさせるどこか懐かしい造りだ。しかも近年、台湾では日本統治時代の建造物を復刻する動きがあるそうで、この台南駅も修復工事が始まっていた。台北は近代的な街並みの場所が多かったのだが、台南は一世代昔に戻ったような雰囲気で、それでいて駅前は人、車、バイク、バス、タクシーなどがひっきりなしに行き交うという、大変活気のある町である。
で、台湾と言えば、「夜市」である。この日の夜は、台南市最大の「花園夜市」で夜のグルメを楽しんだ。台南駅から路線バスで行ける。ここでもICカードの「悠遊カード 」が威力を発揮してくれた。ここの夜市は日本の夜店の超巨大版といった感じで、まさに満員電車並みの人出でにぎわっていた。
そして、翌日の朝は、自称(笑)園芸研究家としてはお待ちかねの、「南門城假日觀光花市」という園芸市へ行った。台南駅から徒歩20分ぐらいのところにある。ここも、3月5日に紹介した台北の建國假日花市同様、週末のみ開催されるらしい。
建國假日花市に比べれば、小ぢんまりとした花市ではあるが、多くの個人園芸店が軒を連ね、一通りのジャンルの植物が売られていて、大いに楽しませてもらった。意外にも、サクラなどの落葉花木の苗もかなり売られていた。しかも、そのサクラの品種は日本でお馴染みのものばかり。この時、まだ日本ではサクラは開花していなかったが、台南ではすでに青々と葉を茂らせていた。ただ、台湾ではサクラには暑すぎてあまりきれいに咲かないらしい。また、買いたいと思った植物もあったが、荷物を抱えながらの旅行だったので、この時は買わなかった。しかし、台湾各地にはこのような園芸市がたくさんあるようなので、また将来台湾に来たときは、別の花市をいろいろと見て回ってみたい。