C. bowringiana albescens 'Tower Grove' AM/AOS,CBM/AOS 開花
今年のボーリンギアナ開花報告第7弾。今回登場するのは、ブログ初登場となるC. bowringiana albescens 'Tower Grove' AM/AOS,CBM/AOS (C. ボーリンギアナ・アルベッセンス ’タワー・グローブ’)のオリジナル株である。前回紹介したものは完全なアルバだが、こちらはは昔から有名な、リップにほんのりとピンクが乗る個体だ。しかし、この個体も、今年の秋の連日の雨の影響できれいに咲かなかったのが残念。 昨年入手して今回が初開花なのだが、花が開きかけたところで成長が止まってしまい、それ以上開くことはなかった。今年の秋咲きのカトレアは、長雨と日照不足のためにことごとく惨敗なのが残念・・・。 ちなみに、かつてボーリンギアナの白花系で一般に流通している個体と言えば、この個体がほぼ唯一であった。もう一つは、ボーリンギアナ・アルバと称する個体を扱っている業者もあったが、写真を見る限りでは’タワー・グローブ’にそっくりな、リップにピンクが乗る個体であった。そして、平成8年(1996年)に私は’タワー・グローブ’のメリクロン苗を買って、栽培していたことがあった。性質が強く、すぐ大株になって数年ほどは毎年開花を楽しんだ。 当時はまだ完全なアルバの個体の存在が知られておらず、私はこの個体をセルフすればアルバが出現するのではないかと思い、セルフを試みたことがあったが種子が乗らなかった。稔性が低いのか、それとも運が悪かったのか? その後、2003年か2004年頃に場所の都合で手放してしまった。いつかこの個体のオリジナル株が欲しいと思っていたところ、昨年入手することができたが、せっかくの初開花がこの有様・・・。今年の開花のタイミングは、前回紹介したアルバ ’サミット・スノー’と同時期だったので、来年は「アルバ」と「アルベッセンス」の競演が見られたらと思っている。