テーマ:社交ダンス(8679)
カテゴリ:映画のはなし
映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作『指輪物語』を書いたJ・R・R・トールキンの若い頃の伝記映画を見ました。
かなり昔の人なんだろうと思っていたんですが、亡くなったのは1973年ということで、思ったよりずっと最近の人なんですね。 指輪物語は、大学教授がファンタジーに必要な要素を全部詰め込んで書いた作品と友人から聞いて、本を借りて読んだんですが、最初の方が全然面白くなくて、このまま最後までこの調子だったらどうしようと思った記憶があります。 J・R・R・トールキンは12歳で孤児となります。 モーガン神父が仲介して裕福な老婦人の家で弟と共に暮らすことになり、名門キング・エドワード校に入学しました。 名家の子息しか入れないようなバーミンガムにある男子校です。 在学中に、ロブ・キルター・ギルソン、ジェフリー・バッチ・スミス、クリストファー・ワイズマンという生涯の友に出会います。 4人は学校のそばのバローズという店でお茶を飲みながら『芸術の力で世界を変えよう』と夢を語り合いました。 店の名前にちなんで、T.C.B.S.(The Tea Club, Barrovian Society)という秘密結社を結成します。 ロブは音楽で、ジェフリーは詩で、クリストファーは絵画で、そしてトールキンは…。 トールキンが世話になっていた家に、3つ年上のエディス・ブラットがいました。 彼女も孤児で、老婦人のお気に入りです。 二人は心を通わせますが、モーガン神父に21歳になるまで交際を禁じられていたトールキンはその言いつけを守ります。 エディスを喜ばせるために一緒にワーグナーのオペラに行くんですよ。席がなくて楽屋裏の道具置き場で聞こえてくる音楽を二人で楽しむんです。 演目はニーベルングの指輪、指輪物語に通じる北欧神話が元になっているオペラです。 私もワーグナーが大好きですので、ラインの黄金の前奏曲が聞こえてきた時は思わず身を乗り出しましたよ。 4人は、オックスフォードとケンブリッジに2人ずつ分かれて進学しました。 トールキンはジェフリーと共にオックスフォードで学び、言語学で頭角を表していきます。 しかし第一次世界大戦が勃発。 仲間たちと一緒に従軍しますが、状況は悲惨でした。 トールキンは辛うじて生還しますが、親友たちは戦死します。 意識を取り戻した時、病院で彼に付き添ってくれていたのはエディス・ブラットでした。 『トールキン 旅のはじまり』(原題:Tolkien)は、2019年のアメリカ映画です。 監督はドメ・カルコスキ、主演はニコラス・ホルト。 幼い頃に母親が語ってくれた黄金を守るドラゴンの話、オペラの北欧神話、エルフ語の創作や戦争体験、『ロード・オブ・ザ・リング』の原点を見た気がしました。 オススメです。指輪物語も、面白くないのは最初だけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/04/16 07:26:01 PM
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