テーマ:社交ダンス(8695)
カテゴリ:旅行記
<ぼったくりタクシーの検証>
2024年7月29日夕方、ブダペストから再びウィーンへ戻ります。 24時間の地下鉄乗り放題券を使えば、タダで緑の地下鉄の終点ケレンフェルド駅まで行けたんですが、ぼったくりかどうかを確かめるため、というよりむしろ荷物が多くて地下鉄に乗りたくないという理由でホテルにタクシーを呼んでもらいました。 やって来たのは行きと同じタクシー会社で、ドライバーさんの風貌も似てました。 映画『ダイ・ハード』のブルース・ウィルスを少し悪役顔にしたような感じです。 窓に基本料金1000、追加料金400と書いてある黄色いタクシー。 ホテルで呼んでもらったタクシーだから、今度は正規料金で行ってくれるんじゃないかと期待してました。 駅に着くとブルースさん『7800フォリント』と言います。 カードで払おうとすると、 『カードの機械がうまくつながらないだよ。』 と言って、とりあえず頑張ってみる姿勢であっちこっちタッチしてみたり、お手上げだぜみたいなゼスチャーをしたり。 大将が、そのすきに7800フォリントが何ユーロなのか計算しました。 アンジェリカさんが、円はフォリントの大体半分と言っていたんです。 『7800フォリントだから3900円でしょ。1ユーロ180円で計算するとほぼ20ユーロだよ!』 やっぱりぼったくられてなかったんだと大将大喜び。 私は感覚的に駅まで10キロくらいの距離なので、1キロごとに400フォリントだとしても5000フォリント以下だろうと思っていました。 そもそも『7800フォリント』と言われた時に、声に何か後ろめたさのようなニュアンスを感じたんですよね。 でも大将が納得してるし、あんまりブルースさんともめたくもなかったので、『ユーロならいくら?』と聞いてみたんです。 『18ユーロ』 待ってましたのごとく即答でした。 計算した20ユーロより安かったので大将は『この人は正直な人だ』とか思っちゃったんでしょうね。 用意していた20ユーロを差し出すと、釣りはいらないと言ってのけたんです。 カード読み取り機と奮闘してたブルースさん、いきなり態度豹変ですよ。 大声で、『サンキュ、サー!!』ですって。 荷物も積んだ時と違って、とっても丁寧に地面に下ろしてくれました。 大将と後で『サー!!だって。』と言って笑っちゃたんですけど、私は相変わらずぼったくりの疑いを持ち続けていました。 調べてみたら、正規のタクシーだと空港から市内までの20キロの距離で6000から8000フォリントが相場だとわかりました。 ホテルから駅までの距離は、半分以下の7.4キロです。 それなのに7800フォリントは高過ぎでしょう。迎車代とチップ入れても5000フォリントくらいだと思います。 カードだと履歴が残って誤魔化せないから、現金で払ってもらうように仕向けるんでしょうかね。 タクシードライバーの仲間内で『外国人観光客はちょろいぜ』みたいな話しになってるんじゃないかと思いました。 私たちなんて、見るからに善良なカモですもんね。 でも大将は『やっぱりボクは正しかった。』とご満悦だし、そもそも20ユーロは成田で両替した私のポケットマネーなんです。 ブダペストのタクシーに二度もぼったくられて被害を被ったのは、私。 まあでも2000円くらいだから、寄付だと思って忘れよう。 騙すより騙される方が気が楽ですから。 ブルースさんは荷物を下ろすと、『駅はあちらですぜ。』みたいなゼスチャーをして、もう一度『サンキュ、サー!!』と言いました。本当はいい人なのかも。 ところが指し示された方向に行ってみると誰もいない地下通路だったんです。 確かに何本かあるホームに階段で繋がってはいるんですが、誰も利用していないみたい。 スーツケース重すぎて階段は無理です。来た時は確かエレベータがあったはず。 トンネルを端まで行って戻ると、入り口のすぐ脇に新設のエスカレータもエレベータもある入り口がありました。 帰りはコンパートメントではなく通常のエコノミー席で、スーツケースが重すぎて上に上げられないので通路において手で押さえたままウィーンに戻りました。 最終日は空港そばのNHホテルに宿泊。ここは以前も泊まったことがありましたがさらに自動化が進んでいて、ビールも自販機で買います。 バイキングの食事が美味しいので、夜も朝もここで食べて大満足。 特にウィーンのアップルパイ、アプフェルシュトゥルーデルのチェリーソース添えは最高で、二度おかわりしてしまいました。 今回の遠征は往復ともオーストリア航空の直行便だったので、荷物がなくなる心配も少ないし、乗り換えや長いトランジットもなく楽でした。 それでも片道12時間はかかります。将来、2時間くらいで行けるようになると良いですね。 いつもながら長い旅行記にお付き合い頂き、どうもありがとうございました。 どうぞ楽しいお盆休みをお過ごしください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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