テーマ:社交ダンス(8678)
カテゴリ:宇宙と地球のはなし
突然登場した有望な新人を『彗星のように現れた』と言います。
いつ見えるか周期の分かっている彗星もありますが、そうでない方が多いんでしょうね。 現在話題になっている紫金山・アトラス彗星も8万年周期と言われていますので、ひょっとしたら8万年前のホモ・サピエンスの誰かが目撃しているかもしれませんが、多くの人の目に留まるのは人類史上初となります。 次は8万年後ですから、一期一会ですね〜。 この写真は国立天文台のサイトを参照したもので、2024年10月13日夕方の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)神奈川県にて撮影となっていました。 素晴らしい写真ですね。 こんなふうに見えたら最高なんですが、西の空を見渡せる高いところに行かないと見えませんし、秋の夕方の西の空がすっきり晴れていることもなかなかないですよね。 この彗星は南京の東にある紫金山(ツーチンシャン)の天文台で、2023年1月9日に最初に発見されました。 これまでにも100個以上の彗星を発見している天文台です。 ATLAS(Asteroid Terrestrial-Impact Last Alert System)の観測網にひっかかったのはその1ヶ月後の2023年2月22日。 C/2023 A3の符号が付与され、紫金山・アトラス彗星と命名されました。 アトラスは地球に衝突するかもしれない小惑星を発見するシステムですが、この彗星が地球に衝突することはありません。 流れ星と流星群と彗星の違いがよく分からないという方もいらっしゃるかもしれません。 流れ星や流星群は地球が太陽の周りを回っている軌道上に浮かんでいる塵(ちり)が大気圏に飛び込んできて燃えるので光るんです。 毎晩いくつも見えますが、急いで願い事をしないと一瞬で消えるアレです。 彗星は太陽の周りを一定の周期で回っている塵の混じった氷玉で、長い周期を持つものは太陽系の外側を大きく取り囲むオールトの雲からやってくるものが多いとされています。 そもそも出所が違うんですね。 流れ星は地球の通り道に漂っている数ミリから数センチ程度のチリで、彗星は太陽系の外からやってくる山一つ分くらいあるお客さん。急いで願い事をしなくてもしばらく消えません。 ちなみに水星は、読みは同じですが彗星とは別物で、太陽の一番近いところを回っている、地球と同じ太陽系の惑星です。大きさは地球の半分くらい。 彗星は水やガスなどが凍ったものと塵でできているので、太陽に近づくと光を受けて明るく輝き、熱によって氷が溶けて尾ができます。 地球も太陽の周りを回っているので、うまくすると尻尾が出ているところが数日間観測できます。 紫金山・アトラス彗星は、2024年9月27日に太陽に最も接近しました。 近日点を過ぎてしばらく経った頃が見頃で、今がその時というわけです。 (国立天文台のサイト参照) 明るさは太陽から離れていくにつれて暗くなっていきます。 少しずつ空の高い位置に見えるようになってくるので、探しやすくはなりますがまだ太陽の明かりが残る西の空に肉眼で3等星以下を見つけるのはちょっと大変かも。 ニュース番組ですっごく綺麗な写真が紹介されたりしてますので、自分でもチャレンジしたくなりますけどね。 大体6時ごろの西の空です。見えるのは10月いっぱいでしょうか。 詳しくはこちらをご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/10/15 05:54:57 PM
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