カテゴリ:うたテクQ&A
昨日はプロになりたいという希望の女の子と初打ち合わせ。
レコード会社のディレクターからの紹介でこちらで個人レッスンすることになったのでデビューを目指して頑張ってもらうことになった。 本人もやる気はあるし歌を聞いてもそこそこまでの実力はあるけれど現役のシンガーにはまだまだ遠い。いわゆる歌の上手な素人ってところ。この程度は100人に一人はいる。 ここで確率のハナシをした。 日本には三流の歌手は2000人はいる。三流というのはいわゆる売れない歌手のレベル。 1億人の中の2000人だから確率は5万分の1。 0.002%。 つまり反対に99.998%は歌手になれない。 数字の魔力なのだけど、0.002%は歌手になれると言われたら誰でも可能性がありそうなのだが、実は99.998%は歌手になれない。この「なれない」という確率は実は大変な数字だということになる。 しかもとりあえず売れるようになるためにはさらにこの2000人の歌手の中でも200人程度。確率はぐっと困難さを。99.9998%はダメなのだ。 さらにヒットを期待できるのは20人程度だから99.99998%はできないのである。 このように歌手というものを確率でみるとかなりの希少価値があることがわかる。 いままでにも歌手に就職できるかと思うように申し込む人が多い。就職ではないのだ。一生かかってもできそうもないことへのチャレンジなのである。 それだけに失敗もあるだろうし世間との摩擦もある。だから「死ぬようなおもい」で頑張った人だけが歌手になっていく。 さらにお金の世界なのはプロだから当たり前。 歌手になってヒットをさせるには数億円の規模の宣伝費が売れる前に必要になる。そうしないと誰も知らないということになってヒットなどは不可能。ただ売れればこの宣伝経費の10倍から100倍は売り上げになるわけだから取り返すことのできる経費なのだ。 ただ、最初の数億でも個人的に出せるお金のレベルではない。 個人的に出せるお金はせいぜい新車を買うレベルだからそれでの宣伝費は数万人へ宣伝できる程度。そしてその数万人のうち0.1%が買ってくれるがヒットにはとても手がでない。 そこで実力の問題 歌唱が上手にできる程度というのはさっきの5万人に1人のレベルが競争のスタート地点。少なくとも5万人の人の1番になっていないと採用は不可能。もちろん2番ではダメ。 そういう歌手100人の中で1番になるレベルが現在の売れっ子。 この売れっ子はこうした難関を突破した実力があるから企業が数億円の宣伝費をかけても必ず売れて売り上げがその宣伝費の10倍になって返ると踏んだから宣伝してくれる。 もちろん売れなかったら数億円の損害が発生するので損をしてやるわけがない。 だから期待感 現在は5万人のトップではないがちょっとレッスンすればかなりの見込みがある場合もある。 レッスンの効果がある場合のこと。 ただ、やったこともない場面に遭遇するだろうから簡単にこれもできるわけではない。 でも経験者から言わせると、この見込みはなんとなくわかるのだ。 歌手と歌手の予備校生の最低の名刺 これがオリジナルの曲でのCDが名刺になるわけだ。 このCDを作るだけでも本当は大変だけど「名刺」なのだから売れなくてもいい。 ちなみにCD制作費用は車を買うと思えばいい費用ですむ。 ボーカルかバンドか? このユニットは制作会社で決めるので個人で入っていいわけだ。 つまりボーカルで入ってもいいし、バンドのボーカルでもいいわけ。 ただプロにはバンドをひとまとめに面倒を見てくれることは少ない。 バラバラにされてユニットの再編成をされて生まれるのが普通。 兆候 ストリートで歌ったりして不特定多数が通過する駅前。 ここで歌を聞く目的でない人の足が止められるかどうかが実は大きなカギになっている。 人を引きつける歌唱というのはヒットに通じるものが実はあるからだ。 1時間やって50人以上が集まればこの兆候はある。 これがプロとアマの差になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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