カテゴリ:うたテクQ&A
「上手」と「下手」
歌が上手とか下手と言われることは多いですがこれは客観的に聞いて素直に受け入れられるかということになります。 音程やリズムとか基本的な要素がおかしければ誰が聞いても下手なのです。しかしこれらの要素が正しいのに上手とか下手のいうのは主観的な個人的な嗜好の問題が入ってきますので人によっての評価が分かれることがあります。 楽器を演奏するようなプロが聞けば歌の基本とテクニックやその効果の変化などが評価されますが素人が聞いての評価は歌の雰囲気や面白さなど見る方向が違ってきますので正確よりも若干のズレがあるような歌い方が良かったりします。 「あっている」と「あっていない」 これに近い評価としては「あなたにこの曲はあっている」とか「あってない」という評価です。 これは要するに「上手」とか「下手」を暗に言っているわけで「上手」であれば「あっている」なのです。 どんな曲でも上手に雰囲気がある歌い方ができていれば、どんな曲でもあうわけですね。 歌はともかく嗜好品ですので「好き」や「嫌い」がそれぞれにあります。そこで「好き」が「上手」という評価になったり「嫌い」が「下手」になったりします。 歌う人にとっても好きや嫌いも当然にあります。しかしプロはこの好きという確率を考えて自分の嗜好よりも聞いている人への嗜好に合わせるという仕事をします。 でも歌手はみんな「歌は好きです」と言いますがほとんどはウソかもしれません。 「正確」と「自然」 歌の基本の音符通りに歌うことは正確で正しいのですが歌としては表現が出ない状態で機械が歌っているみたいになってしまいます。 聞く人が人間である限り歌はやはり表現が豊かであって欲しいものですし、歌には夢があって欲しいわけです。 そこで楽譜に書けない微妙なアレンジなどの変化を故意にしなければならなくなってきます。 これが歌に心が入っていると評価されるわけです。 カラオケの機械の評価はこの微妙なズレなどは機械のことですからあっては点数が上がりません。しかし聞くのは人間ですので楽譜通りでない微妙なリズムのズレや音程の変化などが表現としてとらえられてくるので機械の評価は悪くても雰囲気がいいわけです。 これは楽器のプレイヤーでも同じで楽譜にない微妙なタッチがモノをいいます。ですのでそれがプレイヤーの特長にもなってきます。 歌も声を出す楽器として微妙なタッチまで環境が違ってもちゃんとできるようになってきればいいということになります。 歌の技(ワザ)はワザワザやるから技なのですね。 楽譜はみんなの共通する歌の言葉。でも、これはロボットの話すような言葉。 その楽譜に書けない。または書いたら見難くなるようなことをいかに使いこなすかにかかっています。 そして個性というのはこの技法の特徴があったり声質や発音によって作られています。 「いい曲」と「いい歌手」 そして曲がいい場合というのは誰が歌ってもそうした技法が自然に出てしまうような音符の構成になっている場合やどこかで聞きなれたフレーズになっているような場合です。 しかし曲がいいのは歌う人がいいわけではありません。 どんな変な曲でも歌う人がそれを生かすか殺すかがその歌唱技法が音符以上のことをした場合ということになります。 歌手の人がいい曲にめぐり合えたらヒットすると思うのは間違いです。いい曲は歌手を殺してしまいます。つまり誰が歌ってもいい曲だからです。 しかし歌手が良ければ曲がどんなのでも素晴らしく聞こえるように歌ってしまうからです。 歌手に曲を売りたいのか自分を売りたいのか聞くのですがたいていは曲が売れれば自分が売れると思っているみたいですがちょっとここが違うのですね。 歌手は自分を売りたくなければ曲によって左右されてしまう下手な歌手になってしまうのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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