カテゴリ:アート
春の江戸絵画まつりに通いだして、もう何年になるだろ うか。満開の桜を楽しみながら、こうして平日にのんび りと来れるようになったことに喜びと一抹の寂しさを感 じます。 今回は仏教をキーワードにした展覧会。今年も素晴らし い内容で大満足でした。まずは京都二尊院の「二十五菩 薩来迎図」。楽器を打ち鳴らしながらやってくる菩薩た ち。截金(きりかね)で描かれた文様の美しさ。平等院 鳳凰堂の雲中供養菩薩の絵画版のように感じました。 一方。金沢の照円寺蔵の「地獄極楽図」の色彩感溢れた 地獄に落ちた亡者の悲惨な様子が生々しく見応えがあり ました。 白隠や仙厓の禅画はなじみ深く、いつ見ても楽しみです。 そして今回いちばん見たかったのは、曽我蕭白の「雪山 童子図」です。画面を覆う鬼の青と童子の赤い衣との鮮 やかな対比の妙。奇怪な表情。奇想の画家蕭白の面目躍 如といった作品です。「群仙図屏風」と並んでお気に入 りの一枚です。長沢蘆雪のワンちゃんも楽しくていい気 分になりました。(4/11)
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最終更新日
2024年04月30日 16時50分38秒
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