1月の読書
1月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:2965ナイス数:186爆発物処理班の遭遇したスピンの感想SF、ホラー、サスペンスなどを重厚感ある文体で綴った短編集。どれもこれも後を引きそうな読後感だった。読了日:01月03日 著者:佐藤 究ボタニカの感想富太郎の尋常ではない植物愛には驚愕。偏執狂レベル。そして傲慢。これだけ人間関係や経済が破綻しても常に支える人がいるのが信じられない。そこが魅力だったのかもしれない。南方熊楠との交友があればもっと面白いことになっていたのに残念だった。いとこで前妻の猶さんはどうなったのか。読了日:01月07日 著者:朝井まかてかんむりの感想現在のコロナ禍から近未来までの時空間で描かれたある一組の夫婦の出会いから別れ(死別)までの物語。二人のすれ違いはどうなってしまうのだろうかとドキドキしながら読んだ。老いてからの部分が身に染みる。読了日:01月08日 著者:彩瀬 まるスケルトン・キー (角川文庫)の感想序盤のサイコバスの主人公の描写はとても面白かったのだが、中盤に分かるトリックが大したことはなく、それでもラストに大どんでん返しがあるのかと期待しながら読んでいたのだが感傷めいた終わり方で肩透かし。読了日:01月10日 著者:道尾 秀介聖者が街にやって来たの感想川崎あたりの光景を想像しながら読んだ。エンタテイメントとしてはどんでん返しもあったりして楽しめたが、ご都合あわせ的な場面もあって軽い印象。もう少し社会派的な内容になれば感動も深まったと思う。読了日:01月16日 著者:宇佐美 まこと異端の祝祭 (角川ホラー文庫)の感想カルト宗教と霊能力者のバトル。二転三転する展開や、キリスト教と諏訪大社信仰との関連性などは面白く読めた。全体に漂う嫌な感じがホラーなんだと思った。読了日:01月20日 著者:芦花公園Fake (幻冬舎文庫)の感想残りページが減ってきて、これでどんでん返しがあるのかなぁとハラハラしながら読みました。突っ込みどころは多々あるが、楽しんで読めました。ただこのあと皆、うまく逃げ切れるのかなぁと心配にもなりました。読了日:01月27日 著者:五十嵐 貴久あなたの涙は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫)の感想宇佐美まことの「福の神」が読みたかった。オーソドックスながらも期待通りのイヤミス感。辻村深月の「パッとしない子」、芸能人の教え子に対する浮ついた期待が見事に裏切られる辛さ、切なさ、居心地の悪さは半端ない。乃南アサの「口封じ」は今、あちこちで話題になっている犯罪。 篠田節子の「コミュニティ」は某カルト教団を思い起こした。読了日:01月30日 著者:宮部 みゆき,辻村深月,乃南 アサ,篠田 節子,宇佐美 まこと,王谷 晶,降田 天読書メーター