克服欲求
今日はこどもの日です。さいたま市は最高気温が27度と、夏日を記録しました。ラーメン屋さんには冷やし中華も登場。初夏を思わせる陽気です。連休も後一日ですね。夢のような日々が過ぎ去って行きます…(=_=;。さて、えのきどは5月3日、4日の2日間、クラブ行事で群馬県丸沼高原スキー場に春スキー&バーベキューに行ってきました。気温こそは高めですが、ロープウェーもまだ乗車できる雪の量です。3日は快晴。ゲレンデのあちこちでBBQを楽しむグループが見受けられます。えのきどは、先日手に入れたあたらしい相棒であるATOMIC ST:12を早速試します。何を隠そう、この丸沼高原のバイオレットコース…一ヶ月前に滑ったときは、2004年に(畏れ多くも)準指検定を受けたときに養成講習会の班でご一緒いただいた皆さんたちと毎年この時期滑ってもらっています。そのなかの三人は今年、正指も一発合格!つまりえのきど以外はみんな正指か準指…という恐るべきツアーなのです。そんなときに、なにやらゼッケンをつけた大勢のみなさんがこのバイオレットを緊張した面持ちで滑っています。「あ…バッジテストやってる…。」ざくざくの雪で、お世辞にもいいコンディションとは言えない中、みなさん果敢に大回りを滑り込んでいきます。がんばれ!と、えのきども心の中で応援します。二級検定…と思われる皆さんの合間にえのきども大回りで滑り出します。しかし…ざくざくの雪に足をとられてお尻からすっころんでしまいました…。か、か、かっこわる~(TT;。宿に帰ってそれを話すと今年、正指合格の哲太さん「えのさん、そ、それはちょっと…まずいでしょう…?」と言われてしまいました。そんなトラウマの中、新しい相棒で滑り出します。この一ヶ月、土日のインラインで練習した、背筋を伸ばしながら外足を一歩前に、歩くように踏み出す感覚で舵取りを始めます。あ、あれ?な、なに?この安定感?トップが120mmもあるせいでしょうか?安定感がぜんぜん違います。小回り系の板なのに、大回りもぐんぐん行けちゃいます。「え…と、和式便所に座るように切り替えて、いち、に、さんと待って斜めの直滑降でニュートラルを取り、谷回りを大きく。そして内足を引きながら、内足小指球に荷重しておへそを内ひざに近づける感じ…それから外腰を前出しながらに外足母指球へと荷重…。」先月、同じく養成講習会の班でいっしょだった、準指の不動さんに教えてもらった通りのパターンを反復しながら舵を取っていきます。いい感じです(^^;。「あら~。先月と違って怖くないよ…。」午後はクラブの会長たちと滑ります。会長からは「真上から圧を加えて見てください。」とのアドバイス。真上から…か…。そうそう、先日【TOK】先生のページに、オレンヂターンの要領で「温泉饅頭人形」をイメージするというのがあったなぁ…と、思い出します。これは、「グニュグニュ」...とした温泉饅頭人形が土踏まずにある...とイメージすることで,土踏まずに意識を集中することができます。脚の筋肉も必要以上の緊張しません。というもののようです。谷回りから最大系斜線に向かうところで、足を一歩前に踏み出す意識のときにこの温泉饅頭を土踏まずに意識すると…わたしのST:12は「ぐにゃ…」と明らかにわかるくらいにしなります。「右ターンはきれいだけど、左ターンはもうすこしかな…。」と、会長。2日目も、温泉饅頭を意識します。ぐずぐずの雪でもおかまいなしにST:12は戦車のキャタピラのように安定してくれます。「えのきどさん、いいねぇ…ずいぶん安定してきたね。」会長からも多少ほめられていい気分…。ありがとございます!と返事する声にも力が入ります。えのきどが以前勉強した「スキー教程」の中に「克服欲求」という言葉があります。これは、中核的なスキーの楽しさのひとつで、滑降コースなどの自然条件に挑戦し、これを克服する面白さだそうです。えのきどは、カービングスキーを履き始めた5年前、新潟県GALA湯沢スキー場で春スキーの講習を受けたときに、講師の井川先生の滑りを見て「このぐさぐさの雪で、あんなに楽しそうに滑ることができたら…きっと、もっとスキーが楽しくなるだろうなぁ…。」と思ったことがあります。この日、わたしはそのときの克服欲求を少しだけクリアしたのかな…?と思いました。これでわたしの2006^2007季は終わりです。来季は、どんな克服欲求をクリアできるのかな…?来季もがんばるぞ~と、スキーウェアを洗濯に出すえのきどデシタ(^^;。