前回：帰省レポート１




そうやって無事に父と合流し父の実家へ夕方頃到着。

年のせいで体は思うように動かなくなっていってるらしいですが、

年齢の割には祖母も祖父も叔母もみんな元気元気。ひと安心でした。


帰省初日の晩飯としてお決まりとなった焼き肉を食べ、

天然の温泉水風呂に入り、

さあ寝るか、となったときに事件は起きる。



押し入れから布団を出して就寝準備をしていると、

叔母の悲鳴が。

視線の先に目をやるとそこにはカメムシ。


たくましき祖父はすかさず指銃（参照：ONEPIECE『六式』）での迎撃態勢に入る。

それを見て、先ほどの悲鳴よりさらに大きな金切り声をあげる叔母。


「いかんいかん！臭せえんじゃから絶対潰すなえ！？」


カメムシを凝視したまま肘を引く祖父。


懇願にも聞こえる絶叫でさらに叔母。


「やめてって！やめて！！」


その制止と同時にまっすぐに突き立てられる人差し指。


ぐ
　　　　しゃ
　　　　　　り。


「あ～もう！……臭くなるって言ったｎ臭っ！」

「だあー！さっきからうるせえなあ！静かに寝る準備もできんのか！」

「……」

「「あっはっはっはｗｗｗｗｗｗ」」


嘆く叔母。

呆れながらキレる父。

満足げな祖父。

笑う祖母と俺ら兄弟。

立ち込める異臭。


夏の夜のカオス。