(Fl: K.I 記)
今日は初の先生練です。(と言っても、先生練は1回の予定ですが)去年、タファネル木管五重奏でお世話になった、オーボエの森先生に見ていただきました。
また、ホルントリオのヴァイオリニストも練習見学に来ていました。楽器や編成がことなるアンサンブルでも、とても勉強になるとのこと。私も、時間を見て、他のアンサンブルの練習を見学したいと思ってます。
まず、一通り曲を通し、先生に問題をチェックしていただき、各楽章ごと細かく見ていただきました。
*先生より**
全体的なこと
- 各楽章ごとのイメージをつくりましょう。
- p,ppをつくりましょう。
- フレーズを大事にしましょう。
7曲からなっている「ルネ王の暖炉」。中世のルネ王の時代の生活や出来事が、7つの場面で描かれています。
- 行列 (Cortege)
行列です。誇らしげに、幸せそうに歩いている。イメージをするだけで、音に違いも出てきます。また、それを表現するための、息の使いかた、フレーズのとりかたも教えた頂きました。
- 朝の歌 (Aubade)
朝です。さわやかに。いかに、暗く吹いてしまっていたか、指摘されてわかりました。ゆりかごに揺られ、朝のさわやかな風にゆれたレースのカーテンがイメージできます。
- 軽業師 (Jongleurs)
思い切り遊びます。とてもコミカルなフレーズが飛び交います。静かになったと思ったら、突然脅かしたり。軽業師のカラフルな雰囲気が想像できます。先生の「そこは火を吹く人!」には、なるほど!と思いました。
- ラ・マウザングラード (La Maousinglade)
作者も暮らしたことのあるプロヴァンスのある地名が題名となっています。穏やかでやわらかいイメージ。雰囲気を出すためのブレスやカウントのとり方、各パートの引継ぎ方法など教わりました。
- アルク河での試合 (Joutes sur L'Arc)
アルク河畔で行われた槍試合の様子を回想したものです。コミカルなメロディーの中に平和を感じます。フレーズが活きるように、音形など細かく指示していただきました。
- ヴァラーブルでの狩り (Chasse a Valabre)
ヴァラーブルはプロヴァンスのエクス地方にある小さな城。ルネ王が楽しく狩をしている様子です。「獲物はどこにいるのかな~~」「おぉぉ!いたぞ!行こう!」と言っているのでしょうか。音階が上昇したり下降したりを気をつけるだけで、わくわく感が出てきます。ややこしいリズムは、まず手拍子で把握すると、とても面白い活きたフレーズに変わっていくのがわかりました。
- マドリガル・ノクターン (Madrigal-Nocturne)
牧歌、でも恋の曲です。夜、密かな、ロミオとジュリエットの出会いのように。心静かな表現というのは、難しいと感じました。弦楽器のフラジオのように、というヒントもいただきました。装飾音符の扱いについて、「ビー玉を転がすときに、そっと置くように」とおっしゃいました。なめらかに、滑り出すように意識するだけで、やわらかいフレーズがつくれます。
今回も、とてもたくさんのことを教えたいただきました。まず曲のイメージを持つことの大切さがわかりました。改めて譜面を見ると、とてもいろんなことが起こっています。それをもっと表現できるようにしたいと思いました。
森先生、ありがとうございました!