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テーマ:特撮について喋ろう♪(4733)
カテゴリ:サブカルについてうんちく
既視感(きしかん)は、一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したように感じたり、過去に夢などで見たように記憶錯誤すること。フランス語でDeja vuと言い、日本でもこの語の方がよく知られる。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 『百獣戦隊ガオレンジャー』を最終回まで観たんで、ガオレンジャーについて書こうと思っていたけれど、週末観た『未来戦隊タイムレンジャー』が、これまたおもしろい話だったので、忘れないうちにタイムレンジャーを書いておく。 タイムレンジャー、いいね~。DVD Vol.7(第31話~第35話)まで観たんだけれど、Vol.7はどの話もおもしろく、佳作ぞろい。Vol.5~Vol.6あたりから、タイムシャドーやブイレックスが出てきて、新戦士タイムファイヤーも登場し、みどころが増えてきた。そのあたりで特に印象深かったシーンを挙げてみよう。 Case File 24『黄色、時々青』 これはタイムイエローを追い続けるホナミの恋心を描いた回なんだけど、ラストのドモン(タイムイエロー)とホナミがすれ違うシーンが、もう素晴らしい。映像的に感動。タイムって音楽や脚本がいいのは言うまでもないけれど、演出がまたいいよね。違和感ないように映像に特殊効果を入れていたり、芸術の域に達しているって思うようなシーンがあったりする。 Case File.28 『再会の時』 この回では恐竜型ロボット・ブイレックスが初登場するんだけれど、ブイレックスの登場シーンにムチャクチャ興奮。特撮が素晴らしい。人間ドラマで魅せてくれるタイムレンジャーでこんな怪獣モノの特撮シーンが観れるとは。ブイレックスはその後、地底から出てくるシーンの特撮も迫力満点。 ちなみにタイムファイヤーは登場当初、暗く屈折したキャラで、アバレンジャーのアバレキラーを彷彿させるような悪い予感(笑)がしたんだけど、DVD Vol.7 あたりではタイムレンジャーのメンバーと融和してきて、悪い予感は杞憂に終わるような気がする。 本題に入ろう。時間のループを扱ったSF傑作回 Case File.35 『明日が来ない』 タイムファイヤーの滝沢直人は、タイムファイヤーとして毎日第三総合研究所で精密検査を受け、その能力を分析されている。ある日、研究所の受付に直人のライバル、竜也(タイムレッド)が現れ、心臓の手術を受けることになっている少年のいる病院へ、直人は連れて行かれる。 少年はタイムファイヤーのファンで、竜也はその少年を励ましたいがために直人を連れてきたのだが、美談が嫌いな直人は竜也のお願いを断り、立ち去ろうとする。タイムファイヤーが現れないことに少年は「明日なんか来なければいい!!」と悪態をつく。ところがその時、東京中の緊急病院のコンピューターがロンダーズファミリーのハッカー・ユーゲントにのっとられてしまう。 直人と竜也はユーゲントの居場所を突き止めるため、桟橋のあばら家にたどり着き、そこでユーゲントと闘うことに。しかし、戦いの最中、直人はハッと目覚める。目覚めた場所は第三総合研究所の検査台の上。検査を終え、「モルモットにでもなった気分・・・」とつぶやく自分に直人はハッとする。 「前にも同じようなことが・・・。」 再び直人は竜也に頼まれ、少年のいる病院へ連れてこられる。そして少年はまた「明日なんか来なければいい!!」と叫び、病院のコンピューターはユーゲントにのっとられ、達也と直人は桟橋でユーゲントと闘うことに。そこでまた直人は目覚め、気がつくと再び研究所の検査台の上。 そしてまたもや竜也がやってきて、いつの間にか少年のいる病院へ・・・時間のループから抜け出すことが出来なくなってしまった直人は絶叫する・・・。 夢の話かと思いきや、夢の話ではなく、同じ時間をグルグル繰り返すというSF的でかなり興味深い話だった。時間がループしていたのは、直人に装着されたタイムファイヤーのデータ収集のためのDセンサーが原因だったのだが、ループを破壊したのは、ユーゲントの攻撃から直人を守るために体を張った竜也の行為だった。時間の無限ループの中で身動きがとれなくなってしまった直人に竜也は諭す。 「運命なんて、自分次第で変わるもんだろう?、怯えていたら・・・流されるだけだぜ。」 このテーマ、シリーズを通してのタイムレンジャーのテーマで主題歌の中でも歌われている。 桟橋で蹴飛ばされるキューピーや少年の描いたタイムファイヤーなど、デジャブを演出する小道具の使い方も面白い回だった。 脚本の山口亮太は前回タイムレンジャーを取り上げたCase File.8 『芸術に爆発を』も担当している。メインの脚本家・小林靖子の回もいいが、ブログで紹介した2作品は偶然にも山口亮太の作品となった。畑が戦隊っぽくなく、少し前衛文化的で、そういった感性が作品に生かされていてると思う。 タイムレンジャー、子供には難しくてウケなかったのかもしれないが、リアリズムを追求したこんな戦隊があるってところがスーパー戦隊シリーズのフトコロが深いところでもある。 実をいうとレンタルする間隔を空けて、タイムレンジャーはわざとゆっくり観ている。理由はこんな興味深く感性を触発される戦隊を観る楽しみが直ぐに終わってしまうのが嫌だからだ。出来るだけ長い期間、タイムレンジャーを観ていたい。現在のところ、マジレンジャーを例外としてそんな戦隊はタイムレンジャーだけだ。 ●自ブログリンク:未来戦隊タイムレンジャー Case File 8「芸術に爆発を」 ・・・そしてまた同じように明日がやってきて、同じように電車にのり、生活のループは繰り返されていく。そのループにいつか終わりあることは誰でも知っているが、自らの意思でそのループを破壊しない限り、『明日がこない』ことに気付いている人は少ないのかもしれない。直人に装着されたDセンサーのように、我々の頭の中には『既成観念』というセンサーが仕込まれていて、無限ループは繰り返され続ける・・・・自らの意思でそのセンサーを破壊すれば、ループを脱することは案外簡単なことなのかもしれない・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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