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テーマ:特撮について喋ろう♪(4734)
カテゴリ:サブカルについてうんちく
ガオレンジャーの前にちょっとだけ『五星戦隊ダイレンジャー』の話。第1巻を観ているのだが、ダイレンジャー、かなりいい。アクションやドラマにスピード感があって、音楽もいい。横浜の都市を撮影場所としているからか、93~94年放送の割りに古く感じず、最近の戦隊を観ているようだ。少なくとも第2巻も借りることは間違いなし。 さて『百獣戦隊ガオレンジャー』、続きの話。 ■ロウキ登場 前回パワーアニマルシリーズのスゴさについて書いたけど、もちろん、ガオレンジャーの魅力はそれだけではない。 ガオレンジャーのストーリーの中では、ロウキ(狼鬼)が登場してくるウラ編がおもしろかったという意見をよく見かける。ストーリ重視の人にとっては確かにそうなのかもしれない。それまでどちらかと言えば地味な話が続いていたガオレンジャーであったが、ロウキ登場により一気に緊迫した展開となる。 ロウキの話の前に「ウラ編」ってなによ?っていう人のために解説。ガオレンジャーの1年間を通したストーリーは大きく3つに分割され、それぞれの期間で敵側の大将(ハイネスデューク)が異なる設定となっていた。敵側の大将は、登場順にシュテン・ウラ・ラセツという名前となっていて、その名前をもじり、シュテン編(1~15話)・ウラ編(16~31話)・ラセツ編(32~44話)+(45~51話最終回)というような分け方がされた。 戦隊シリーズでは、普通は最終回に近づくにつれてストーリが盛り上がるのだが、敵側の大将を分けたことで、それぞれの期間の最期に大将との最終決戦があり、1年の中に最終回が3回、それに本当の最終回を加えて合計4回の最終回があるような構成となった。長丁場の連続ドラマにメリハリをつけ、この構成は成功したと思う。 マジレンジャーファンの人は既に気付いていると思うけど、後年のマジレンジャーも同じような構成となっている。ブランケン編・メーミィ編・冥府十神編というように、ガオレンジャーと同じく3部構成となっていて、考え抜かれたその構成に感心した。観客や聴衆の興味を持続させるためのメリハリは、表現活動において重要なポイントだと思う。 話を戻すが、ウラ編とはつまりガオレンジャーの中盤のことを指す。 その中盤を盛り上げたのがロウキ(狼鬼)だ。額に一本角が生えたオオカミのような顔をしていて、全身を黒い鎧で固めたロウキは、ビジュアル的にインパクトの強いキャラクターであった。奥秩父の山中に平安時代から封じ込められていたという設定で、その封印をウラが解き、ガオレンジャーの前に強烈な敵として立ちはだかる。 ロウキは凶暴なパワーアニマル3匹を操って、ガオキングとの一大バトルを演じる。3匹の凶暴なパワーアニマル・・・ガオアリゲーター、ガオウルフ、ガオハンマーヘッド・・・こいつらが登場してくるCGがこれまた迫力満点。ガオアリゲーターの巨大さを遠近方を活かしながら描写し、映像として興奮させられる。ロウキの手によってガオレンジャーの味方であるガオポーラ&ガオベア-も無理やりガオハンターに合体させられてしまったりと、オモチャで再現できるようなシチュエーションがパワーアニマルブームに拍車をかけた。アバレンジャーでも似たようなことがあったが、ガオレンジャーのこのイメージがあったと思われる。 そんなメチャクチャ強いロウキであったが、ウラの命令に服従するわけでもなく、時には傷ついたガオホワイトを助けたりと不可解な行動をとり、その正体は謎に満ちあふれていた。観ている側はその謎に引き込まれてしまうのだが、マジレンジャーのウルザードを彷彿させられてしまった。ウルザードの設定イメージにはロウキのイメージがあったのかもしれない。 そして謎に満ちた大敵・ロウキの正体は、実は平安時代のガオの戦士であり、訳あって邪悪の仮面に支配されているという設定であった。先にあげたウルザード、アバレンジャーの「暗黒の鎧」など、このような悲劇のヒーローまたはヒロインは戦隊シリーズによく登場してくる。戦隊シリーズの古典芸なのかもしれない。 ■玉鉄大ブレイク 強烈なインパクトと謎に満ちて登場し、暴れまくったロウキであるが、ガオレンジャーの活躍により、悪の仮面は破壊される。そしてその悪の仮面が破壊されたロウキの正体は・・・・なんとイケメン俳優・玉山鉄二(通称・玉鉄)だった。 個人的にはイケメンよりも、ロウキのあの鬼としての迫力に1票を入れたいところだが(笑)、ここからガオレンジャーにおける玉鉄伝説が始まることとなる。ロウキ=邪悪な鬼からガオシルバー=正義の戦士へと華麗なる転身を遂げ、いつしかお母さん達の間で「ガオシルバーがカッコいい」という噂が口コミで広まり、一大玉鉄ブームが巻き起こることとなった。 ●リンク:玉山鉄二サイト/TETSUJI TAMAYAMA | official site イケメンであるのと同時に、一匹オオカミ的なキャラクター設定がウケたのかもしれないし、平安時代から現代に現れ、孤独で内面のもろさ抱えているようなところが母性本能をくすぐったのかもしれない。ここらへんはガオレンジャー女性ファンの意見を参考としてほしい(笑) 玉鉄が登場する後楽園スカイシアターは新聞に取り上げられるほど大変な人気となったという。 日曜日の朝、オヤジが寝ている間に、子供はパワーアニマルの虜となり、ママは玉鉄の虜になるという、これがガオレンジャー大ヒットの構造であった。取り残されたオヤジは、後のデカレンジャーやマジレンジャーでアイドル化した戦隊メンバー女子に癒しを求めることとなる・・・・(笑)。 <今回のまとめ> ガオレンジャー大ヒットに玉鉄ブレイクあり。玉鉄ブレイクの要因にロウキあり。ロウキのキャラクター設定、考え抜かれたシチュエーションとストーリ展開がガオレンジャー大ヒットの要因の一つとなった・・・。 (この話つづく) ●リンク:東映公式「百獣戦隊 ガオレンジャー」 ●自ブログ:『百獣戦隊ガオレンジャー』考(1) ●自ブログ:『百獣戦隊ガオレンジャー』考(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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