みなさんこんにちは。
10月はピンクリボン運動が盛んに行われていますね。
皆様の周りでも一度は
「うちはガン家系だ」とか「ガンって遺伝するの?」とか会話したことがあるかと思います。
ご自身や周りで乳がんに罹患した人もいるのではないでしょうか。
そして遺伝性乳がんの検査をするかしないかでお悩みの方も多いかと思います。
今回は
遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)について触れたいと思います。
※私が経験したものを元に書きます
多種多様なリボンバッジ
【遺伝性乳がんとは?】
乳がん患者全体の約7%〜10%は遺伝性と考えられ、そのひとつが
”遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)”です。
HBOCの方は
BRCA遺伝子に病的な変異があることが知られています。
他にもいろいろな遺伝子の変異がありますが、2020年現在では遺伝性乳がんといったら
BRCA遺伝子変異ということになります。
【遺伝性乳がんを調べたい場合は?】
まずは
遺伝カウンセリングを受けるといいです。
遺伝カウンセリングを行っている病院はまだ限られているため、こちらの
遺伝性乳がん・卵巣がん情報サイトで受けられる病院を調べてみてください。
費用としては
- ご自身が既に乳がんに罹患している場合→保険適用で受けられます。
- 自分は罹患していないが家族がすでにHBOCと診断されている場合→約4万円〜5万円で受けられます。
- 自分も家族にも罹患者はいないが検査したい方→自費となり約25万円です。
2020年から乳がんに罹患している方全てが
検査費が保険適用となったため以前と比べてとても受けやすい環境が整っています。
既に罹患している方は医師から遺伝カウンセリングを薦められるかと思います。
私自身は治療を開始して4年後に検査しようか、と主治医から薦められました。
転移してステージⅣになってから約1年後というタイミングでした。
それまではHBOCの存在は知っていましたが特に気にせず今できる治療を優先してやっていました。
ただ、やはり少しでも気になる方はまずはカウンセリングだけでも受診するといいのではないでしょうか?
疑問や不安などを軽減できる方法のひとつですよ。
【検査方法とは】
検査では
採血を行い、血液中の細胞のBRCA遺伝子に病的な変異があるかどうかを調べます。
採血量は約7mlです。
遺伝カウンセリングを経て実際に検査しましょう、となったら、
病院に行って普通に血を取ってもらうだけで検査ができます。
いつもやる採血と何ら変わりないのでさくっと終わります。
検査結果については
約2〜3週間待ちといったところでしょうか。
というかそのようにカウンセリングの時に言われます。
ただ実際陽性だった場合…
2週間で連絡が来ます!!
2週間ですぐ連絡が来た場合は陽性かも…と思っておいた方がいいです。(私体験談)
【検査のメリット・デメリットは?】
まずは私が考えるメリットとして、
- 陽性だった場合に使えるお薬がひとつ増えること!←私的にはこれが一番ありがたかったです。
- 自分の将来に備えられること
- 家族や親戚の健康に気を配れること
- 将来自分の子どもの病気対策になること
ですね。
ただ逆を言えば(デメリット)
- 家族や親戚に遺伝性のことを伝えないとならない(伝えないというのもアリですが)
- 子どもに遺伝していたら…という心配事が増える
- 予防切除や検診など定期的にお金がかかる
といったところでしょうか。
私は結婚もしていないし子どももいないため現時点でその辺の心配はありませんが、ただやはり将来子どもができた際には気をつけてあげないといけないなと思います。
陽性とわかった時一部の親戚にも伝えました。
ただこれはあくまでも私の考えですが、
もし
医師に検査を薦められたらぜひ検査をした方がメリットが多いです。
なぜなら
オラパリブ(商品名:リムパーザ)が使えるからです!!
BRCA変異患者用に作られたお薬が存在するからです。
いろいろ考えなきゃいけないことも多いかと思いますが、まずは
ご自身の治療のことを考えるといいと思います。
自分という存在がいなきゃそもそも家族のことは考えられないと思うからです。
それに自分の治療の武器をひとつ持てることになります。
リムパーザを使わざるを得ない人はステージⅣの人なのでなるべく多くの武器を持たないとガンに勝てません。
私の場合は上記が大きな理由ですので即決して検査しました。
すごく良かった出来事でした。
皆様にはいろいろな立場があるため一概には言えませんが、少しでも興味があったらカウンセリングをお勧めします^^
ではこの辺で。
考え疲れた時はお肉をモリっと食べちゃおう☆