餅屋とマヨラーとテレパスと
「たまこマーケット」。「ビビッドレッド・オペレーション」。この辺りは放映開始当初あたりに割りと話題になったいたのもあって、ネタばれを一切伏せた上で全話観たのだが、正直って、観るのが苦痛なレベルだった。「なら途中でやめろよ」と言われそうなんだけど、全話手配した身としては、例えどんな内容だったとしても、最後まで観るの自分ルール。曲げるわけにはいかない、と思っていても、自分に合わないものはしょーがない。次に観たのが「第一話がピーク」でお馴染みの「琴浦さん」だったりしたのだけれど、原作好きのひと曰く、「原作の面白くない話だけを選んでアニメ化したもの」とのことなので、そういうことにしておくことに。間違っても、原作追っかけたりしないとは思いますが。さて。「質の高いランチビュッフェに行きたい」というGIR氏の願望と、かつての彼の記憶が相まって、9月の某日、なんばパークス近くのスイスホテル「タボラ36」にて、ランチビュッフェで一戦交えることとなった。きっかけはそんな感じ。現地に到着し、正面入口から堂々潜入するも、場違い感がたっぷりなブルジョワホテルのふいんきに、小市民の僕は圧倒され、可能な限り気配を消してエレベータに乗り込むのであった。とは言え、ランチタイムはドレスコードもなく、カジュアルな服装でも何ら問題ないわけだが。というか、毎回前置きがいろいろと長いような気がしないでもないが、僕としては「大盛り、無茶食い等の飯レポートを「厨二病的文章で」最も面白く紹介するサイ」を自称しているので、この部分は外せなかったり、でも面倒だったり、で。受付にて予約している旨を告げ、席へと案内される。アルコールの類はどうでもいいので注文はしないでおくと、別注のスープ、パスタの注文をこのタイミングで聞いておくときたもんだ。パスタはトマトソースを選んでおけば死にはしないわけだが、この日のスープに限ってかぼちゃ嫌いのエスファ、かぼちゃスープで、いきなり悲しみを背負う。「エスファは そうぞうをぜっする ふかいかなしみに つつまれた!」と脳内テロップが発生し、「なんでビシソワーズじゃねーんだよ、クソがっ」と、(コンシェルジュが去った後に)思わず口に出してしまうあたりに育ちの悪さが滲み出る。まあいい。気を取り直して食材エリアへと赴こうぞ。まずはサラダから。一節によると、食事は開幕野菜、次にタンパク質、その後に炭水化物という順番で摂取するのがいいらしい。本当かどうかは知らない。この手の話は次の日には「やっぱし良くない」的な手のひら返しパターンが往々にして存在するため、話半分程度で聞いておくことにしている。ここのサラダエリアには巨大なボウルがあり、そこに自分の好きな食材を入れて、好みの量のドレッシングをぶちまけ、思うがままに混ぜ繰り倒して、サラダを自作することが出来る点にある。これの面白いところは、ボウルの中にそれっぽいサラダ(例えばシーザーサラダ的なやつ)を大量に作って放置しておけば、後続の客がそれを持っていくという現象が発生することにある。つまり、自分好みの味付けサラダを、別テーブルの別客が持って行って食べる…(ゴクリそう思うと何か面白いよな、なんて思うのは、果たして僕だけであろうか。惣菜。生ハム、サーモンの小鉢、ローストビーフ。個人的な感想を述べさせて頂くとすれば、サーモンはやや生っぽい食感で、スモークサーモンを期待していた僕はちょっと肩透かし。生ハムも、もうちょい塩分高めが好みだったかも知れない。健康志向?知らんがな。ローストビーフは小鉢(↑)と、切り分け(左下)がある。切り分けはソースがワイン、トリュフ、ペッパーの三種(だったと思う)から選択出来たりするが、僕の舌がバカなのか、どれも大差無い気がした。それよりも、切り分け、小鉢ともに赤身がメイン、理解り易く言うと硬い。脂身少なめで健康志向?知らんがな。目についたんで持ってきたピザは、サーモン&サワークリームとマルゲリータ。釜で焼いているというのもあってなかなかの美味といえるが、個人的に焼きたてのエクストラホットでないとイヤな僕は、タイミングが命となる。パスタが到着。よく確認しなかった、聞かなかったのもあるが、スパゲティと思い込んでいたらペンネだったパターン。いや、別に構わないのだが。自分がよく口にするのは、唐辛子多めのアラビアータ仕様なためか、辛さがほぼ無いぶん、幾分か味に力不足感が否めない。まあ、好みの問題だとは思う。正直、「惣菜は」思っていたよりかは微妙な内容で、やや拍子抜け。結果、ロールパンを切って、生ハムとクリームチーズサンドを作ったりしてた。ちなみにこれも調理スペースがあり、やってくれと言わんばかりの状態だったため、遠慮無くやらせて頂いた次第。ちな、黒い物体はオリーブ。惣菜は、確かに微妙。つまり、本命はこっちである。それらの中でもこのチョコレートプディングの旨さは異常。一言で言うと濃い。濃厚。濃厚アンド濃厚。GIRなんか一口目で音を上げるレベルの濃さ。しかし、エスファ的にはストライク。ヨガストライクLV3。「チョコレートプディング、君に、決めた!」と、ポケモンやってない癖に言ったりしたもんだから、この3つでカンストという憂き目に晒される。つまり、僕が持ってきたこの3つが、本日分最後の3つだったというわけだ。悲観にくれるもつかの間、ティラミス、パンナコッタを標的とするも、僕が本気を出す前に無情のカンストという結末に…「エスファは そうぞうをぜっする ふかいかなしみに つつまれた!」と脳内テロップが再び発生し、結果エスファご乱心wwwwwwGIR氏の「お前何やってんだ」の言葉にも耳を傾けることもなく、アーモンドにチョコフォンデュの液体をぶちまける。自分としては市販のアーモンドチョコを想像したいたのだが、チョコが思っていたよりも甘め設定で、またまたハズレを引き、深い悲しみに包まれる。こうなってしまったらハッキリ言ってどうしようもなく、本来のスペックも、後半のデザート追い込みも発揮出来ず、コレ以降はアールグレイとダージリンをレモンティー仕立てにして交互に飲みまくるだけの結果となってしまった。今回、僕が取るべきだった行動はただひとつ、「惣菜は早めに見限って、早々にデザートタイムに入るべきだった」である。失態である。失態、失態アンド失態。特にチョコレートプディングに関しては、悔やんでも悔やみきれない。そういう僕の事情とは別に、GIR氏は今日のクオリティに納得が行っていない様子。何となくそれは感じ取れてはいたのだが、それがこの先、どう発展していくかまでは、紅茶でハラがちゃぷんちゃんぷんになっている当時の僕には、考える余地すらなかったのである。(つづく?)