過ぎたるは及ばざるが如し
楽天ブログの一記事あたりの上限文字数は1万文字である。 特に気合いを入れて書いた回はともかく、そうでもないはずの回、例えば前回の中華バイキングですら、無編集でうpしようとしたら、余裕で1万文字を超えてしまう自体は、果たして如何なものか。画像が増えている事実もある。画像タグ一回でだいたい半角150文字程度。これが10とかあればそれなりに容量を圧迫するとはいえども、要するに、こういう前置きや、アニメの感想とか入れなければいいってだけの話なのだけろうけど、すぐ近くにアニメで語れる人間がほぼいないのも手伝って、手間を承知でここで感想をブチ撒けている昨今。ちなみ今回は、約9000文字程度。さて。 これまでの大阪ホテルランチブッフェで、想像を絶する深い悲しみに包まれた我々だが、この様子だと、満足行くレベルのものにありつこうと思うならば、ランチブッフェのラスボス的ラスボスであるリッツ・カールトンへと赴く他にないのではないか。僕自身のみならず、GIR氏もそう感じつつあったところだが、満を持して持ってきた選択肢がここであった。「インターコンチネンタル NOKA」でググろうとすると、候補に「ノロ」が出てくるが、それは横浜の話。やけに理解りにくい入り口のため、人でごった返す梅田の界隈をぐるぐる回りながらようやく辿り着いたそこは、スイスホテル、ヒルトン大阪に負けず劣らずのブルジョワ空間であり、店の中に円卓型貸し切りスペースなんかがあったりして、思わず気圧されそうになるものの、「雰囲気に負けていては正常なジャッジが出来ない!」などと意味不明な思考で持ち直す。席に着き、まずはサラダから、とそのエリアに赴くと、どうやら好みの素材から、わざわざサラダそのものを作ってくれるらしい。ということで、わざわざ作ってもらったのがコレ。まあ、野菜にドレッシングぶっかけて、まぜこぜするだけだろ、誰が作ってもそう変わらん、変わらんよ。 ,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;; {;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゙ `Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゙: Y;;f そんなふうに考えていた時期が ~''戈ヽ `二´ r'´:::. `! 俺にもありました…旨い。これがプロの仕事なのか?いや、ドレッシングからして何か違う。これまで口にしてきたそれとは、確実に何かが違う。そんなバカな、とも思ったけれど、後にゴリ先生もこのドレッシングを評価していたことを考えれば、どうやらタダ事ではなかった模様。メインとも言うべきローストビーフ。もう見た目からしていろいろと違うような気がするのだが、口にして、思わず僕が口にした言葉、それはここしばらくの間で食べてきたローストビーフとは、いったい何だったのか。対面で、同じように食べていたGIR氏も、「コレや、コレを待ってたんや!!」とここにきてまさかの大絶賛。ハッキリ言って、ここはクオリティが違う。オードブルからして、これまで目にしなかったものが沸いて出てくる。三角のなが~いヤツは、パン代わりに持ってきたが、カリッカリの食感も去ることながら、プレーン若しくはチーズ風味でなかなか美味。定番のスモークサーモンから、今回特に僕が美味だと感じたのが↑の白身、これがスモークサーモンならぬ、スモーク鯛で、身自体は淡白ながらも、絶妙な塩味とスモーキーな風味で、幾度と無くお代わりするハメに。↓は言わずもがな、カマンベールチーズ。これが食べ放題とかアタマがおかしい、とかいいつつ、最終的にはまるまる2つくらいは食べたのではなかろうか。家でこんな食べ方したら、間違いなく投げ飛ばされるだろう。もうひとつのメイン、トンテキ。1/2と一枚で注文出来たりしたが、どうせなら一枚まるごと注文して、一枚肉を堪能しよう。勿論、ソースに味がない!なんてこともない。ジャパニーズ・ソイソースにわさび。最初にこれで牛肉を食べようなんて考えたヤツの思考に、心の底から嫉妬する。日本人ならよく知った醤油のコクと、鼻腔あたりから何かが突き抜けるわさびの辛さと、ローストビーフの程よい脂が合わさる様相に、極楽浄土めいた至福の瞬間が約束される。もうひとつ言うと、ローストビーフは最後まで劣化しなかった。本当にため息が出る。いい意味で。それだけにとどまらず、パスタも充実。ホント、もうなんなんだよこの店。至れり尽くせり過ぎて、書いてたらハラが減ってくるじゃなくて立ってくる。こちらも好みの素材から作ってくれたりするわけで、僕はキノコ&トマトソースと、ペンネ・アラビアータ。味としてはやや甘口、僕はややトマトの酸味を残してくれた方が好みか。あと、パスタは1.6mmでおねしゃす(写真は多分1.3mmくらいのやや細め)。デザートは、クレープ、ワッフルとその場で作って持ってきてくれる他、割りといろいろあったように思えたが、チョコレート系、ムース系が無かったようで、僕の好みからは外れていた模様。ちなみに、別の日にはアップルパイ様が存在しており、自称アップルパイ嫌いのGIR氏をおしてまで「神がかった旨さ」と評するレベルのものだったとか。ただ、アップルパイ嫌いの「旨い」と、アップルパイ好きの「旨い」は、果たしてどこまで同じなのかは、実際に食べてみないことには、理解らない。もう、デザートと「あるもの」でハラはいっぱいなのだがこのタイミングでステーキ導入wwwwwwwwwwwwwwスルー出来ない卑しい俺乙wwwwwwwwwwwwなお、数回お代わりして、ワサビ醤油ででも味わった模様。と、ご覧のとおり絶賛だったわけだが、実は今回一番よかった「あるもの」とはまさかの紅茶。淹れた瞬間に香り立つ、意味不明なまでに芳醇な香りには、ある意味酔わされたと言っても過言ではあるまい(いや過言だろ)。それは思わずコンシェルジュさんに「これ、何茶ですか?」と聞いてしまうくらいに。実際にはフルーツティーをベースにしたオリジナルブレンドだそうで、あまりの旨さに、まだ暑いこの時期ながら、茶サーバ3回くらい(およそ10杯近く)お代わりし、その都度↑の写真にある三角形と、カマンベールチーズを消費した。ここまできて評価は絶賛から、大絶賛となるわけだが、やはりお値段がお値段なわけで、一発あたり4500円。そうそう気軽に食べにいける価格ではないものの、前々回のヒルトンのWINDOWS~の値段と大して変わらない、と考えれば、何となくお得感が出て… 来ないか。基本的に素材で食べさせる店なので、調味料依存のゴリ先生には不評ではあったものの、大阪エリアでいまのところ最も美味なランチブッフェは、間違いなくこのインターコンチネンタル・NOKAである、と断言できよう。もっとも、このクオリティがいつまで持続するのかは、神のみぞ知るといったところだが。(大阪ランチブッフェ編・完)