THEATER紹介 システムその2
引き続きTHEATER関連を追記しときます。今回は使用機器Visual編について。プロジェクター : NEC PG5100JAV的にはイマイチパッとしないイメージメーカーのプロジェクターだが、何と言ってもハイビジョンまで対応するマルチスキャンタイプで、リモコンによるデジタルコンバージェンスが可能な3管・・・。高い買い物だけに、それが当然ながらの購入条件だった。当時としてはソニーの1252、バルコ(当時はバーコ)の700番が定番だったが、人気があるだけにそれぞれ高すぎ。なんとこのプロジェクターは基本性能は同等以上のものを持ちながらも、定価の40%を切る値段で購入できたのである。映像はあっさりソニーこってりバルコの中間タイプといったところらしい(比較したわけではない)。3管なので使い勝手が良いというわけでもないが、ファンノイズ意外これといった不満はないし、電磁フォーカスならではのビシッとしたフォーカスと、3管ならではの光のパワー(?)感といったものは、これぞ物量! といったような味を満喫させてくれている。 接続はBSデジタル、D-VHS、DVDのコンポーネント出力をRGBデコーダーDC3000で変換しRGB接続。黒が沈み過ぎたり、DVDコピーガードの影響が出たりという問題も生じたが、現在問題なく稼働中。10年近く前の機器ながらハイビジョン、プログレッシブ共見事再生できた時の感動は大きかった。スクリーン : スーパーグレイン190G キクチの120インチスプリングローラータイプ(スーパーグレイン190G)に天吊りで投射。ビーズタイプというのは光を送られてきた方向に返すため天吊りプロジェクターにはあまり適さないらしいが、迷光が少なく比較的明るめの部屋でも対応できる利点があり、十分に使える。 D-VHS VTR : VICTOR HM-DH35000 デジタル放送をデジタルデータとして記録できるD-VHSビデオデッキHM-DH35000。定価235,000は当時最高峰のD-VHSと言えるかもしれないが、購入は13万程度。だが、今や5万円台で買えるD-VHSも出ているので高いと言えば高い機種だが、HDデコーダー、光デジタル出力、RCAコンポーネントビデオ出力、音声Bモードデジタル記録(ただし再標本化、内蔵チューナーアナログBS放送のみ)、そしてAACデコーダーと5.1ch音声出力端子まで装備しているので、マルチチャンネルプリアンプ通せばAAC5.1ch放送の再生が可能である。画質的には、当然ながらHS、SDで記録したハイビジョン、スカパー2のデジタル放送は、劣化なしと言っていかと思う。なお、LS3モードについても、VHS標準など遥かに凌駕する画質で最大24時間の録画が可能らしいが、試した事はない。音声については、BSデジタルから送り出されるAAC圧縮PCM自体がショボイので物足りなさ感じるのは事実で、2chに関して言えば、Bモード記録したアナログBS放送の方が、スケール、音質共遥かに勝る。しかしマルチとなるとバカにはできない。勿論DVDのDDやdtsと比べるとその差有りすぎの感はあるが、臨場感も移動感も十分あるし、少なくとも、あえて2chにしてプロロジックで聴いてるよりは遙かに楽しめる。まぁこりゃこの機器の感想とは別の話だが。接続はBSデジタルチューナーとはI-LINKケーブル一本。デジタルチューナー、D-VHS間は、これ一本にて録画、再生、制御まで全てをまかなう。よって録画の設定はチューナーの一週間リアルタイムデータのEPG画面で行い、デッキにはテープだけ入れておけば時間がずれたとしてもチューナーの方で制御してくれると共に、データとして記録日時とタイトルが記録される(デジタル放送のみ)。他出力として、モニター用のTVに通常の映像、音声主力を一系統、プロジェクター出力用のRGBデコーダーにD4端子からコンポーネント出力を接続。HDDレコーダー : IO-DATA Rec-POT HD160M 電源ケーブルとi-link2系統の端子だけ持つシンプルなハードディスクレコーダー。チューナーも時計も内蔵せず、BSデジタルチューナーからの制御録画に特化した製品。160GBのHD容量で、約14時間のHVデジタル放送を録画することができる。コピーガードのかかっている録画したデジタル放送のムーブ機能を持ち、HDの容量がなくなったり、消さずに残しておきたい放送があれば、それをD-VHSに移動できる。その場合移動したデータがHD内から消去される仕様によって可能となった機能だ。小振りだが質感は悪くなく、オレンジからブルーに変わる起動ランプも安っぽさはない。縦置きで問題なさそうなので縦置きで使用。使ってみてだが、まずファンがないせいか、静音性に優れてるのがありがたい。それで気になった放熱性も一夏問題なかったので心配なしだろう。またテープ録画に起因するような画像の乱れも皆無。安心して残量をそれほど気にすることなくハイビジョン録画でき、録画したデータは、タイトル、録画日時、録画時間が一覧表示でき、その視認性も悪くない。ただしムーブ機能はスイッチポンというわけにはいかず、タイトルリストメニューから誤消去ロックを外し、次メニューでマークを付けてから移動と、ちと手間がかかる。なお、ムーブ中にD-VHSで録画停止等の操作を行うと、移動した分だけのデータが欠けるので、CMカットも可能である。ただし、D-VHSにHDデコーダーが内蔵されていないと、ムーブ中のモニターはできない。操作性だが、本体には背面のメインスイッチしかなかく、付属するI・Oっぽいチャチィリモコンで選択、再生、停止、頭出し、サーチ等の操作が可能だが、反応にはワンクッションある感じでそれほど良いとは言えない。ただしBSチューナーの方である程度の操作が可能である。画質・音質的についてはIlink経由で全てBSチューナーに送り込んでの劣化なしのデジタルデータということになるので語るべきものはない。まぁ5万の機器としては満足のレベルかな。HDDレコーダー : SONY VAIO VGC-RA71P 我が家のメインパソコン。二階寝室の書斎に設置して使用しながら、階下リビングのBSチューナーと4.5mのI-LINKケーブルで繋いでHV放送の録画・再生を行う。スペックはPen4 3.4GHz、1.00GB RAM、250GBHDD×2(RAID 0仕様)で、約34.5時間分のBSデジタルハイビジョン録画が可能(地上波HV 約43時間 / アナログ標準画質 約104時間)で、同時に内蔵チューナーによる地上波録画も並行してできるのでかなり重宝。なお、HDデコーダは内蔵していないので、HV視聴は階下のみとなり、BSデジタルチューナー側で起動、操作を行ってプロジェクターに投射。地上波アナログ番組録画(と言ってもそれほど録らない)も全てこれで行い、DVD-RWにVIDEOモードで移したものを車のナビ観るというのが今のスタイル。一昔前ならどうせ安定性に欠け、機能は謳うもののどれだけまともに使えるんだか…といった心配もあったが、安定性はすこぶる高く、当然ながらデジタル放送の録画劣化が気になることもない。また、就寝中の録画起動中も気に障ることのない静寂性も特筆(ちなみに私、騒音に神経質な方です)。ただ、AACマルチ音声を楽しむのにD-VHSのAACデコーダを通す場合、なぜか毎回BSチューナーをリセット(コンセントを抜き差しするしかない)しないとD-VHSにデータが回らない不具合がある。ディスプレイはEIZOのS190。DBSチュナー : SONY DST-TX1今時フルサイズのBSデジタルチューナーDST-TX-1は、新規購入したデジタル放送のI-LINK録画できるVAIOとの連携を考えて導入。VAIOとそれまでのパナソニック製チューナーとの互換がとれなかったのと、地上デジタル放送への対応、そして地上デジタル非対応のBSデジタルチューナーを処分するにも今を逃しちゃとふんで。(前機パナソニックBHD250、'04.11月31,000円にてオークション処分)所詮家電の域を出ないBSチューナー。音質画質どうこうを語るべきものではない…と思っていたが、画質はともかく音質は激変。解像感、音場感、そして低音の出方から締まりに至るまで、これぞオーディオレベルの音である。が、操作性は最悪。まず、出力がコンポーネントかS出力を背面スイッチで選択する仕様になっているため、コンポーネント入力を持たないディスプレイと、入力を持つプロジェクターを併用する場合、同時モニターは不可。しかも日頃プロジェクターで視聴し、予約設定や予約確認等を軽くTV側でしようには、いちいち後ろに回ってスイッチを切り替える必要があるのだ。今時コンポーネント入力を持たないディスプレイなんて眼中ないですよの相変わらずのソニー仕様。しかも端子が小さいのか今までのピンジャックがスカスカで油断するの色が抜けてしまうという最悪仕様。またEPGなどの予約画面も背面に視聴中の番組の見れるながらのシースルーEPG画面なんて名を打つわりに、ほとんと背面など見れず実用にならないし、反応ももどかしいことこの上ない。その他何かと気に障る一品である。 RGBデコーダー : 大阪マイクロシステムズ D3000 D3000は輝度(Y)赤(Pr)青(Pb)から成るコンポーネント信号を、赤、緑、青と制御信号から成るRGB信号に変換して送りだす装置。元々三菱ブランドとして三菱製3管プロジェクターのオプションとして販売されていたものだが、生産終了に伴い製造元大阪マイクロシステムズから販売されていたもの。高品位のパーツを使用した業務用に通じる造りは信頼性が高い。出力はRGB・HV・HC(BNC)。入力はコンポーネント2系統に、D4、RGB(BNC)。切り替えは手動。他、ピクチャーとティントの調整機能を持つ。