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カテゴリ:健康グルメ
「発酵王国」日本とにおいの文化
日本は、世界一の発酵王国といえます。味噌や醤油はもちろん、酒や焼酎、鰹節、漬け物など、日本の伝統の味といえる発酵食品は豊富です。 しかし、最近では発酵食品の魅力である「におい」を「くさい」と敬遠する人があまりにも多くなっています。 この傾向はフランス料理の場合にもみられ、素材の風味を活かして調理すると、「香りが強い」と感じる方が最近増えているようです。 例えば、最近はにおいのない納豆まで作られていて、意外にもそれが非常に売れています。極端な例ですが、日本の食の没個性化がここまで進んでいるのかと驚かされます。自分の世界を楽しむという個性が薄れたりなくって、最大公約数的な日本人が増えているようです。 においには忘れていた記憶を呼び覚ますという働きがあります。においと記憶、つまり脳や遺伝子は密接に関わっています。 これは動物的な本能の働きです。私たちは発酵と腐敗のにおいを、教わらなくても本能的に嗅ぎ分ける能力を持っています。昔から馴染んできた発酵のにおいは、DNAに染み込んで伝わってきているのです。 発酵のにおいは、「くさい」ではなく、「かぐわしい(香しい)」でしょうか。発酵食品は料理の隠し味にもなるのですから。 (帝国ホテル会員誌 IMPERIAL No.59/2007年 インペリアルサロンより加筆引用) <hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年04月18日 05時42分29秒
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