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自然が創り出したハーブの魅力と自然治癒力

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2007年04月30日
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カテゴリ:諸事雑感
星科学上の骨董趣味と温故知新(その2)

科学者の修得し研究する知識はその本質上別にそれが新しく発見されたか旧くから知られているかによって価値を定むべきものではない。科学上の真理は常に新鮮なるべきもので骨董趣味とは没交渉であるべきように見える。しかし実際は科学上にも一種の骨董趣味は常に存在し常に流行しているのである。

もし科学上の事実や方則は人間未生以前から存していて、ただ科学者のこれを発見し掘出すのを待っているに過ぎぬと考える者の立場から見れば、このくらい古い物はない道理である。こういう意味からすれば科学者の探求的欲望は骨董狂の掘出し慾と類する点があると云われ得る。

しかしまた他の半面の考え方によれば、科学者の知識は「物自身」の知識ではなくて科学者の頭脳から編み上げた製作物とも云われる。そう考えれば科学者の欲求は芸術家の創作的欲望と軌を一にする訳である。しかしこういう根本問題は別としてもまだ種々な科学的骨董趣味が存在するのである。

(岩波書店 1997(平成9)年4月4日発行「寺田寅彦全集 第五巻」より全文引用)

<後書き>
夏目漱石門下生として、ユーモアに中に秘めた鋭い切り口のエッセイでも知られる物理学者の寺田寅彦先生は、筆者の故郷(高知県高岡郡中土佐町大野見)と因縁浅からぬ関係で、先生の先祖のお墓も我が寒村の山中にあります。
学生時代から寺田寅彦の著作に親しんできましたが、大正八年一月『理学界』誌に発表された「科学上の骨董趣味と温故知新」は忘れられないエッセイです。
・・・自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。温故知新という事は科学上にも意義ある言葉である。また現代世界の科学界に対する一服の緩和剤としてこれを薦(すす)めるのもあながち無用の業ではないのである。・・・
近代科学の申し子「IT}万能の風潮の現代に必要な言葉だと考える次第です。
少々読み辛いとは思いますが、原文のまま、分割して掲載しますので、お読みいただくと幸いです。


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<hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長>





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Last updated  2007年04月30日 08時50分46秒
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