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自然が創り出したハーブの魅力と自然治癒力

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2007年05月01日
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カテゴリ:諸事雑感
星科学上の骨董趣味と温故知新(その3)

一口に科学者とはいうものの、科学者の中には種々の階級がある。科学の区別は別問題として、その人々の科学というものに対する見解やまたこれを修得する目的においても十人十色と云ってよいくらいに多種多様である。実際そのためにおのおの自己の立場から見た科学以外に科学はないと考えるために種々の誤解が生じる場合もある。

これらの種類を列挙するのは本文の範囲以外になるから、これは他日に譲るとして、ここには専(もっぱ)ら骨董趣味という点から見て二つの極端に位する二種の科学者を対照して見ようと思う。

科学者の中にはその専修学科の発達の歴史に特別の興味を有(も)っている人が多数にある。これが一歩進むとその歴史に関したあらゆる記録、古文書、古器物に対して丁度骨董家が有つような愛好の念をもってこれを蒐集する人もある。これは先ず純粋な骨董趣味と名づけ得られるものであろう。

また少し種類が違っているが、品物を集めるのではなくて、古い書物や論文を愛読してその中からその価値の如何によらず人のあまり知らぬ研究や事実を掘出して自ら楽しみまた人に示すを喜ぶ趣味もある。これは多くの読書家に通有な事であるが、これも一種の骨董趣味と名づけ得られない事はない。科学の方面で云えば、例えばある方則または事実の発見前幾年に誰が既にこれに類似の事を述べているといったような事を探索して楽しむのである。

(岩波書店 1997(平成9)年4月4日発行「寺田寅彦全集 第五巻」より全文引用)

<後書き>
夏目漱石門下生として、ユーモアに中に秘めた鋭い切り口のエッセイでも知られる物理学者の寺田寅彦先生は、筆者の故郷(高知県高岡郡中土佐町大野見)と因縁浅からぬ関係で、先生の先祖のお墓も我が寒村の山中にあります。
学生時代から寺田寅彦の著作に親しんできましたが、大正八年一月『理学界』誌に発表された「科学上の骨董趣味と温故知新」は忘れられないエッセイです。
・・・自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。温故知新という事は科学上にも意義ある言葉である。また現代世界の科学界に対する一服の緩和剤としてこれを薦(すす)めるのもあながち無用の業ではないのである。・・・
近代科学の申し子「IT}万能の風潮の現代に必要な言葉だと考える次第です。
少々読み辛いとは思いますが、原文のまま、分割して掲載しますので、お読みいただくと幸いです。


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<hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長>





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Last updated  2007年05月01日 06時19分48秒
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