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自然が創り出したハーブの魅力と自然治癒力

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2007年05月02日
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カテゴリ:諸事雑感
星科学上の骨董趣味と温故知新(その4)

次にもう少し類を異にした骨董趣味がある。一体科学者が自己の研究を発表するに当って、その当面の問題に聯関した先人の研究を引用し批評するのは当然の務めである事は申すまでもない。

しかしこれが往々にして骨董的傾向を帯びる事がある。すなわち当面の問題に多少の関係さえあれば、これが如何に目下の研究に縁が遠くまた如何に古くまた無価値ないしは全然間違ったものでも無差別無批評に列挙するという風の傾向を生じる事もある。
この傾向は例えばドイツの物理学者などの中にしばしば見受ける所である。別に咎(とが)むべき事でもないと思うが、とにかく骨董趣味に類した一種の「趣味」と見ても差支えはなかろう。

これと正反対の極端にある科学者もある。その種類の人には歴史という事は全く無意味である。古い研究などはどうでもよい。最新の知識すなわち真である。これに達した径路は問う所ではないのである。
実際科学上の知識を絶対的または究極的なものと信じる立場から見ればこれも当然な事であろう。また応用という点から考えてもそれで十分らしく思われるのである。

しかしこの傾向が極端になると、古いものは何物でも無価値と考え、新しきものは無差別に尊重するような傾向を生じやすいのである。

(岩波書店 1997(平成9)年4月4日発行「寺田寅彦全集 第五巻」より全文引用)

<後書き>
夏目漱石門下生として、ユーモアに中に秘めた鋭い切り口のエッセイでも知られる物理学者の寺田寅彦先生は、筆者の故郷(高知県高岡郡中土佐町大野見)と因縁浅からぬ関係で、先生の先祖のお墓も我が寒村の山中にあります。
学生時代から寺田寅彦の著作に親しんできましたが、大正八年一月『理学界』誌に発表された「科学上の骨董趣味と温故知新」は忘れられないエッセイです。
・・・自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。温故知新という事は科学上にも意義ある言葉である。また現代世界の科学界に対する一服の緩和剤としてこれを薦(すす)めるのもあながち無用の業ではないのである。・・・
近代科学の申し子「IT}万能の風潮の現代に必要な言葉だと考える次第です。
少々読み辛いとは思いますが、原文のまま、分割して掲載しますので、お読みいただくと幸いです。


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<hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長>





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Last updated  2007年05月02日 06時25分34秒
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