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自然が創り出したハーブの魅力と自然治癒力

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2007年05月04日
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カテゴリ:諸事雑感
星科学上の骨董趣味と温故知新(その6)

現今大戦の影響であらゆる科学は応用の方面に徴発されている。応用方面の刺戟で科学の進歩する事は日常の事であるから、このために科学が各方面に進歩する事は疑いを容れない。これは誠に喜ぶべき事である。

しかしその半面の随伴現象としていわゆる骨董趣味を邪道視し極端に排斥し、ついには巧利を度外視した純知識慾に基づく科学的研究を軽んずるような事があってはならぬと思う。直接の応用は眼前の知識の範囲を出づる事は出来ない。従ってこれには一定の限界がある。予想外の応用が意外な閑人的学究の骨董的探求から産出する事は珍しくない。自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。

温故知新という事は科学上にも意義ある言葉である。また現代世界の科学界に対する一服の緩和剤としてこれを薦(すす)めるのもあながち無用の業ではないのである。

(大正八年一月『理学界』)

(岩波書店 1997(平成9)年4月4日発行「寺田寅彦全集 第五巻」より全文引用)

<後書き>
夏目漱石門下生として、ユーモアに中に秘めた鋭い切り口のエッセイでも知られる物理学者の寺田寅彦先生は、筆者の故郷(高知県高岡郡中土佐町大野見)と因縁浅からぬ関係で、先生の先祖のお墓も我が寒村の山中にあります。
学生時代から寺田寅彦の著作に親しんできましたが、大正八年一月『理学界』誌に発表された「科学上の骨董趣味と温故知新」は忘れられないエッセイです。
・・・自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。温故知新という事は科学上にも意義ある言葉である。また現代世界の科学界に対する一服の緩和剤としてこれを薦(すす)めるのもあながち無用の業ではないのである。・・・
近代科学の申し子「IT}万能の風潮の現代に必要な言葉だと考える次第です。
少々読み辛いとは思いますが、原文のまま、分割して掲載しますので、お読みいただくと幸いです。


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<hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長>





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Last updated  2007年05月04日 23時47分50秒
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