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メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）

メタボリックシンドロームのメタボリック（Metabolic）は代謝、シンドローム（Syndrome）は症候群という意味です。血液中の糖や脂肪を分解する体の代謝が正常でなくなる症候群のことをいいますが、一般的には内臓脂肪症候群のことを指します。

体の代謝が正常でなくなると、糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。そして、これらの病気が重なった場合にはさらにリスクが高くなる、ということは今までにも言われてきました。

しかし、内臓脂肪の蓄積具合が分かる腹囲径（ヘソまわり）を診断基準に加えたところが、今までの生活習慣病とメタボリックシンドロームの診断の違いです。これは、生活習慣病が内臓脂肪の蓄積に因ることを重視し、ヘソの位置でＣＴスキャン検査をした時、日本人の内臓脂肪面積が100cm2を超えると体への悪影響が顕著になるという結果から、それに相当する腹囲（男性85cm、女性90cm以上）を基準値に設定したものです。

これに加えて、血中脂肪、血圧、血糖値のうち2項目以上が基準値を超えると、メタボリックシンドロームと診断されます。なお、血圧と空腹時血糖値は一般的な高血圧や糖尿病診断値よりも厳しい値に設定されています。これは個々の危険因子は軽度でも、重なることでリスクが増大するため、早い段階から病気の予備軍に対応を促す目的です。

もしメタボリックシンドロームと診断された場合、まず体を動かしてみましょう。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて蓄積されやすいのですが、スポーツなどエネルギーを消費することで解消されやすいという特徴があります。また食べ過ぎ、飲みすぎに注意して、バランスのとれた食生活を心がけましょう 。

●メタボリックシンドロームの診断基準（2005）

腹囲径（ヘソ周り） ：男性≧85cm　　女性≧90cm

　　　　　　　　　　＋

以下のうち2項目以上に該当

項目：中性脂肪≧150mg/dl　　HDLコレステロール＜40mg/dl

血圧 ：収縮期血圧≧130mg/Hg　　拡張期血圧≧85mg/Hg

血糖値：空腹時血糖≧110mg/dl

(メタボリックシンドローム診断基準検討委員会)

※高TG血症、低HDL-C、高血圧、糖尿病に対する薬物治療を受けている場合はそれぞれの項目に含める。

（東京ガスWebサイト「炎の食情報サイト」より）

おまけ＜今日6月7日は何の日？＞

1848年のこの日、失われた楽園を求めた画家・ゴーギャンがパリに生まれました。1955年には、第１回日本母親大会が開催され、2000人が参加しました。

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