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カテゴリ:漫画・小説
面白い!!
いやぁ、さっきPCの電源1回落として 漫画読みふけっていたんですが flowers新増刊された「凛花」に掲載されている 渡瀬悠宇さん著の「櫻狩り」 を読んでいたらあまりの面白さに大興奮で また立ち上げて日記に書こうと思って! 妖しい、狂気、愛憎、恐怖、混乱、禁忌、耽美 とかそういった言葉がぴったりな あー・・・しかし語彙が貧困だ・・・ もっとねぇ、何と言うかぴったりな言葉があるんですけど・・・ 説明下手で本当に情けない(T_T) 暗い世界観の物語なんです。 そう、はっきりいって暗いです。 渡瀬悠宇さん自身も「ふしぎ遊戯パーフェクトワールド」 のインタビューで仰っていたように 「妖しのセレス」とかが好きな人なら好きだと思う、 というような作品です。 だから渡瀬さんのコメディー作品が好きな方は 苦手かもしれないですね。 私は渡瀬さんの作品に関しては 昔の「思春期未満お断り」とか 「ふしぎ遊戯」(最初の朱雀の方です)あたりまでの コメディーなら好きなんですけど 少コミに連載されていた「絶対彼氏。」 とかはちょっと、あんまり・・・なので。 渡瀬作品のファンの方には申し訳ないけれど 最近ギャグとかがちょっと多すぎて シリアスな場面にまで多く出すぎている気がして・・・。 好きな方本当にごめんなさい(>_<) ギャグのコメディーの内容も「う~ん、ちょっと」 という感じで。 昔のは面白かったんだけど・・・。 だから今はこういった重たい話の方が 好きなんですよね。 絵の描き方も「ふしぎ遊戯」とは ちょっと違いますね。 重厚な静かな感じを出しているので ふしぎ遊戯より、より細かく描かれています。 作品の解説みたいなのにも書かれてたけど あちらが「動」ならこちらは「静」 うん、正しくその通りです。 で、肝心の内容はというと こりゃ一言で&簡単には説明できねーべさ ・・・です(笑) だって本当にそうなんだもん~~~。 謎がいっぱい満ちていて人間の欲望とか 愛憎がドロドロで・・・。 時代設定は大正で まぁ主人公となる青年、斎木蒼磨(海外貿易で超大金持ちの侯爵家の長男) と青年田上正嵩(田舎から出てきて一高、帝大を目指す書生で斎木家に雇われる) が斎木家の闇、陰の部分に翻弄されて 2人は多分惹かれあって(ここが恋愛感情というかとそういう意味でもないと思います。 互いに心の中に縛られている感情、傷ついた何かを 感じ取って・・・ まだちょっと初回なんで何とも言えないんですが) 傷つけあい・・・ というような(?) まず最初に斎木家の蒼磨の義理の母が風呂場で自殺を遂げます。 そして数年後、田上が上京。 本当は中学の先生から紹介された家で 書生をするはずが恐慌のあおりで書生先(?というのか?) の家も売られない状態。 上京1日目にして出鼻をくじかれ途方にくれる田上の目に止まったのは ひょんな事から言葉を交わし名刺をもらった斎木家に 押しかけ櫻の前に佇む蒼磨と出逢います。 「こんな美しい男がいるのか」 と田上が見惚れる程の超美形。 蒼磨は斎木の子供ではあるものの 自殺した(とされる)斎木の妻の子供ではなく 母親がイギリス人で明言はされていないものの 多分、母親は斎木の愛人。 そして半分押しかけで書生となり斎木家に雇われます。 何でも申し付けて下さいと微笑む田上に蒼磨は言います。 「僕を殺して呉れないか」 掴み処のない蒼磨に戸惑いながらも 少しずつ惹かれていく何かを感じ始める田上。 また同じ書生で斎木家にいる蒼磨の情夫(・・・というのか?) 寺島に一方的な嫉妬を受けたり、 別々の家に養氏に入った実兄に金をせびられたり めまぐるしく田上の生活は回っていきます。 田上を気に入り始めた蒼磨を独り占めしたいが為に 「斎木家の秘密を知った」と脅迫する寺島。 そんな中絶対に入ってはならないと言われた蔵で火事が起こり 駆けつけた田上は蔵の前で呆然とする蒼磨と 蔵の中で肌も髪も白い幼い少女を発見します。 というところ待て次号なんですが あ~~~、もう本当説明下手。ダメダメじゃん。 まぁ、こんなところで 斎木の妻の自殺も自殺ではなく不審なところがあり 入ってはいけない蔵の中に不思議な少女がいたり 斎木家は闇と謎に包まれて蒼磨自身も 生きる事を放棄したかのような 目に光のない、感情がないかのような・・・。 本当に謎だらけでこの先楽しみです。 田上と蒼磨が激しく傷つけあうというのが 凄く気になるところです・・・。 渡瀬作品では「これぞ!」というお気に入り男性キャラが 星宿位しかいなかったのですが(それもつい最近) と、別に嫌いな訳ではなくってね~、 でも蒼磨は結構ツボかも・・・! 「ふしぎ遊戯パーフェクトワールド」 でこの「櫻狩り」の宣伝がガンガンガンガン 「これでもかい!」という程随分前からされていたんですけれど 実はインタビューとかちゃんと読んでないんだけど(笑) 「櫻狩り」には耽美な表現も出てくるんですよ。 で、そのインタビューで「いわゆるBLではない」 みたいな事を渡瀬さんが仰ってて 「ああ、成る程~」と思ったんですね。 (ってBLをああだこうだ語れる程の私ではないんですけど) うん、ジャンルに分けるとしたらやっぱり少女漫画なんだと思います。 「flowers」自体「少女漫画」ではあるんだけれど ちょっと玄人好みというか 王道の少女漫画ではなく不思議な感覚の、 でも切ないふんわりとした少女漫画ですよね。 (少女コミックも昔はこういうのばっかりだったのに いつの間にあんな性描写ばっかりの中身のない薄っぺらい 作品ばかりになっちゃったのか・・・ 好きな方ごめんなさい) 「凛花」は、まぁ「flowers」の読者層が 大人なので読む子供もいないと思いますが そこから更にぐっと大人の世界に踏み込んだ感じですかね・・・ ってまだ「櫻狩り」しか読んでないんだけど(笑) でも多分この「凛花」って渡瀬さんの「櫻狩り」 の為に作られた本だろうなぁ~(^_^;) 最初掲載誌が書かれてなくて 「flowers」に連載されるのかな? と思っていたのですが新増刊までされるとは(笑) 本当にもんのすごく宣伝しまくってたんで 「これだけ宣伝しておいて外さないといいけど・・・」 と少々不安にもなっていたんですが まぁ、ちょっと宣伝が過ぎるかな~とも 思いますがでも嘘偽りではないですねぇ。 構想10年とか昔から書きたかった作品みたいですよ。 「絶対彼氏。」で 「あ~渡瀬さんもそろそろ少女コミックとは 違う感じだなー。この後何連載するんだろう?」 と思っていたらやはり少女コミックから 移動して暫らくお休みして で、「櫻狩り」の連載に至った訳ですね。 ん~・・・そうだなぁ雰囲気としては 江戸川乱歩の世界っぽい、というのが 一番わかってもらいやすいかも。 江戸川乱歩も大好きなので だから「櫻狩り」の妖しい世界が好きなんでしょうね。 さっきも書いたように耽美な表現も出てくるので そういうのが苦手な方はやめておいた方がよいかも。 でもね~すっごくすっごく本当に綺麗なんですよ~!! 公式HPに掲載されているイラストとかだけでなく もっとギリギリのも見たい~~~(笑) 以前「ふしぎ遊戯」の1/4トークだったかで いわゆる少女漫画ではラブシーンは綺麗に 「作品に必要ならギリギリまで書く」 うろ覚えなんだけど自分の好み?というか 少年漫画のような作品だったら皆無に近い位書かない・・・ ってうろ覚えなんだけどそんなような事を書かれていて。 だから耽美な表現もこの漫画では「必要」なんですよ~。 「ふしぎ遊戯」はもちろん好きなんだけれど でも「櫻狩り」はまた別の意味で一番好きな作品になりそうですよ。 とにかく謎が多すぎて複雑すぎてドロドロしてるけど オススメです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月27日 02時25分17秒
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