カテゴリ:つぶやき
鼻緒といえば、誰もがする妄想。。
歩いていると突然、切れてしまう鼻緒。 あぁ、急いでいるのに。 若い書生さんが、 目の前でひざまづいたかと思うと、 自分の手ぬぐいを引き裂いて、鼻緒をすげ替えてくれる。 その間、肩を貸してくれる書生さん。そっと手をのせる。 よく見れば、端正な顔立ちの若者だ。 どこか透明な印象を与えている。 「さあ、とりあえずはこれで大丈夫ですよ」 見上げて微笑み、草履をはかせてくれる。 手を添えられて、恥ずかしがる右足。 しばし見つめ合う二人。 永遠とも一瞬ともとれる時間。。。 「あの‥‥」 ありがとう、と言いたいのに、声にならない。 心蔵が早鐘を打つ。 「それでは、これで」 思いを断ち切るように、つい、と目をそらし、 帽子を目深にかぶる書生さん。 あぁ、行ってしまう。。 せめて、お名前を‥‥ 聞きたくても、声など出るはずもなく。 風の中へ消えるその姿。 たしかにあの人も、名残惜しげだった。 鼻緒を見つめながら考える。 またどこかで出会えるかしら。その時はきっと。。。 -- まぁ今日、注文した草履が届いたんですけどね。 おいら甲が高いらしく、どうにも鼻緒がきつくって。 ネットで調べたら、草履屋さんに持ってかなくても 自分で裏から留め具を外して、鼻緒の調節ができそうだったので ペンチ1本持ってきて、鼻緒を直した、というお話なんです。 ‥‥たったそれだけのことなんですが。 いやー、直しながらする妄想って、楽しいですね。 明日はどんな妄想しようかなー♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.02.01 23:06:48
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