テーマ:本のある暮らし(3292)
カテゴリ:読書
友人がブログで、
乾くるみの『セカンド・ラブ』を読んで、 「どうしてこの本を読もうと思ったのか.....」と嘆いていたので、 読書好きを、ここまで萎えさせるとは いったいどんな本?と却って興味がわきまして。(笑) 【古本】セカンド・ラブ/乾くるみ 【古本】イニシエーション・ラブ/乾くるみ 図書館で借りてきました。 『セカンド・ラブ』の元祖と言われる、『イニシエーション・ラブ』。 以下ネタバレあるかと思われますので、 知りたくないという方は読まないでくださいネ。 まぁおいらも、もうこの作家さんの本は読まないでしょうね~。(^_^;; イニシエーション・ラブしか読んでませんが、 「衝撃ふたたび!」と謳われたセカンド・ラブとあわせて、 この本は単に「トリック本」なのだな、と思いました。 ミステリーではなく、クイズ本。頭の体操。 だから、内容を求めてはいけないのでしょう。 内容はと言えば、ケータイ小説やゲームのサウンドノベルが、 雰囲気としては近いんじゃないでしょうか。 軽くて、薄い。 おいら読んでて眠くなったので、本篇半分くらい飛ばしましたが、 支障ありませんでした。 果たしてこの人は誰でしょう?という謎解きなら、 森博嗣の「スカイ・クロラ」シリーズの方が面白かったかな。 あれは本篇自体にも、 何か意味を見いだせそうな雰囲気を持っていたから。(^^) 【送料無料】スカイ・クロラ かつて阪神大震災の後だったか、上岡竜太郎が 「私はフィクション(作り話)に付き合うとる暇、ないねん」 と仰ったとか。。 おいらそこまでではないにしても、現代日本ミステリーでは やっぱり海堂尊さんの「チーム・バチスタ」を始めとする作品が好きですね。 現実に根ざしてて、とても自分のためになります。 チーム・バチスタの栄光(上) ジーン・ワルツ さて、乾作品。 絵画でいえば、トリックアートミュージアム、でしょうか。 作品の本篇に意味は無く、すべてトリックを構築するためにあるパーツ、 という印象を受けます。 トリックアートミュージアムは、「へ~」と感心し面白がりこそすれ、 何時間も眺めたくなったり、何年も何度もそこへ足を運びたくなるような 「芸術作品」ではないように思うのです。 たとえばダ・ヴィンチはその芸術の中に、 奥深いトリックを秘めていると言われますが、 あれは出発点が「人を騙そう」という所から始まったものではなく、 作品を描く上で、彼の哲学や信念に基づくものが込められたもの、 とおいらは捉えてます。 こんな印象をうけた作家、乾くるみ。 クイズやパズル感覚で出題者に挑戦するのが大好きな人には、お薦めなのかしら。 おいらにはどうやら、縁のない作家さんだという事が分かりました。 めでたし、めでたし。(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.02.09 21:07:10
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