テーマ:今日の出来事(291744)
カテゴリ:心に残った出来事
あっという間に、夏休みが終わり、またいつもの生活に戻ってきました。
今日、一人の患者さんが、亡くなられました。昨日までは意識もあったのですが、遠くに住んでおられる息子さんが、ようやく昨日来られて、お話ししたら安心されたのか、今日の午後息子さんに看取られて静かに亡くなられました。89歳と年に不足はないので、延命処置などはしないでほしいという希望で、本当に静かな最期でした。 内科の主治医は別にいるので、病状説明などはその先生がされていたのですが、私が回診でお部屋を覗いた時、ちょうど息子さんがおられたので、初めて息子さんにお会いすることが出来ました。息子さんは、本当に純粋に死を看取るためにそこに座っておられるという風情でしたので、ひと時、「死についてどのように考えておられますか?」と、率直に死についてお話しする時間が持てました。 息子さんは、魂の存在をあまり信じていないということでしたが、そうだった友人の中にも、今頃になってキリスト教に入信した友人もいるし、考えは変わるのかもしれませんと言われていました。私は、ワイス博士の過去世療法や、キューブラー・ロス博士や飯田史彦さんの著作、その他さまざまなことから、魂の存在を確信していますので、そんなお話をしました。 私が息子さんとそうやってお話ししていること自体が、非常に珍しいことで、私には、患者さんがそう望んでいたから、そのタイミングで死を迎えようとしているのではないかという気がしました。息子さんに、自分の魂は消えてなくなるわけではないということを伝えたかったのかもしれません。 そんなお話をした30分後、患者さんは息をひきとられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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