【Essence 39】【仕事について考える ?江部の経験から】(5社目/IIJ-G、NTTコミュニケーションズ編3)
【Essence 39】【仕事について考える ?江部の経験から】(5社目/IIJ-G、NTTコミュニケーションズ編3)事業計画上の数値と、現実の大きな乖離。見込みのある新規分野に、多くの会社がこぞって参入してきた。結局50~60社がこの分野に参入。競争の予想以上の激化、それによるサービス価格の激減、結果収入単価の激減、などで、好ましくない状況が起こってきた。 何かまずい感覚、、そんなことを感じながら、でも業務で超忙しい日々が過ぎていく。 経営部門の人間から、時々危険な言葉が聞かれる、、2003年の8月のそんなある日、経営幹部から呼ばれた。「今日の午後、会社更生法適用の発表がなされる。社員に発表する前に君に話しておく。」聞いて驚かなかった。やはりそうなったか。 その午後、社長から経営破たんの発表があった。通信業界に激震が走った。IIJ,TOYOTA,,SONYの革新的データ通信サービス会社の事実上の破綻。その日にすぐ、弁護士団が10名弱、管財人としてそれまでの経営陣の代わりに経営を引き継ぐ。 僕の親友は皆に挨拶することもなく会社を去った。そんな中で、部長職であった僕は、以降半年以上、倒れた会社の後処理実務、各種交渉などなどで非常に激しい、苦しい時期を過ごした。 NTTコミュニケーションズか、KDDIに。、クロスウエーブが営業譲渡されることが検討され、数ヶ月に及ぶすったもんだの末に、NTTコムに営業譲渡されることになった。 ある意味普通では起こりえないような好条件で受け入れられた、一部の条件を除いて。 全員が新会社に社員として行ける訳ではなかった。。自分が採用した人間もその中にいた。 断腸の思い。 そして、NTTコムの連中との統合のための交流が始まり、統合が決まり、2003年12月から3ヶ月半の間はNTTコムのある一つの「部」として、それまでの一つの会社、クロスウエイブがまるごと入った。 会社が、大きな会社の一つの部になる。。 この意味、分かりますか? 数段の格下げ。そのときのクロスウエイブ社員数、約200名。そして、経営破たんが発表されてその9ヵ月後の2004年4月に、NTT大手町のビルに僕らは入った。残ることができた社員はNTTコムの社員として、僕はIIJからの出向者として。 そして、残念ながらNに行けなかった社員の多くが、、ソフトバンクに転職した。 そして、しばらく経った後の残った人、出た人の両者を聞き、比べ、どっちがよかったのか分からなくなった。そう、ソフトバンクに行った人達は、結局、Nよりも好条件で、自由に元気に働いているようだった。NTTコムの会社の社内の雰囲気は、僕にとってはとても息苦しく、ほとんど耐え難いものに近かった。 約4000名の事業部を事実上率いるナンバー2の副事業部長クラスの方と親しくなり、彼と飲んだときの言葉がとても印象的だった、、 (ここは過激なので、省略させてください。。) 僕は非常に迷っていた。自分のこれからの進路について。 NTTからは残ってほしいと言っていただき、役員面接まで終えて合格ももらっていた。しかし、ここにいて、自分のやりたいことができるのか、生きていて本当に楽しいか。迷った。NTTに移るのか、IIJに戻るのか。 3年先、10年先まで想像してみた。そして徹底的に比較検討をした。 分析的に検討した。様々な資料も作り、考えた。 決断しないといけないギリギリまで、悩んだ。 最後に決めた要因、それは、「どっちに行くほうが心から楽しいと感じられるか。」 そして、IIJに戻る決断をした。それは間違っていなかった。 続く。(以上は、昨年11月に塾のメーリングリストに流したものです)