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カテゴリ:旅
荷物の整理をしていたら、昨秋旅行した、しまなみ街道にある大三島の大山祇神社のパンフレットが出てきた。
何の予備知識も持たずこの神社を訪れた亭主とわたしは、その宝物殿の収蔵品に圧倒されてしまった。いわく、源頼朝奉納の太刀、鎧、源義経奉納の太刀、鎧、伝武蔵坊弁慶奉納の大薙刀、護良親王奉納の太刀等々、我々がよく知っているポピュラーな歴史上の人物ゆかりの品々がこれでもか、とばかり収蔵されているのである。 今と違って瀬戸内海は海上交通の大通りであった。「板子一枚下は地獄」という言葉があるように、動力に頼らぬ操船は、畢竟神への祈りを日常とした。また、祭神である大山積大神は、日本民族の総氏神として、古来より日本総鎮守の神として、大地・大海の守り神であり、国治め人はじめ多くの人の尊崇を集めていたという。 加えて、神域は神々の中の神の社にふさわしく厳かで、霊気が宿るとはこのような場であるのか、という神社であった。 近代化にさらされているわたしが、このような霊性を感じられるというのは、不思議な話であるが、またこれが日本人のアイデンティティとして、重要なことであるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.17 10:39:06
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