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カテゴリ:絵画.・アート
「仏像」展で、永らくあこがれていた宝誌和尚像を見ることが出来た。宝誌和尚は、不思議の人で、常々自分は観音の生まれ変わりといっていたが、ある日自分の顔を引き裂く(!)と、その割れ目から十一面観音の顔が現れたという伝説の人物であり、この伝説に基づき彫られた像は、確かに真ん中からパッカリ割れた顔から別の顔が覗いているという、シュールな像であり、フランスの思想家ロラン・バルトの日本論「表徴の帝国」の表紙を飾っている。 この像は、体のバランスも崩れており、これは、おそらく霊木を用いて像を作ったためであろうといわれている。今回の展示品の中にかなりこういった像が存在しており、一木彫という手法には、このような材料として用いた木そのものに意味のある場合が多かったようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.06 23:21:40
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