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カテゴリ:絵画.・アート
年若の友人に、パリ土産の絵葉書をいただいた。折からMusee de Luxenburg という美術館でティツィアーノ展をやっていて、日本ではあまり公開されることのないこの画家の代表的な作品が展覧されていたという。 ティッツィアーノといえば、官能的な「ヴィーナスとキューピッド」などの作品で知られているが、実は肖像画の名品を多く描いている。 その中の一枚がこれ、なんと「イザベッラ・デステ」の肖像である。いかにも意思の強そうな、若き女性。その野心の割りに、嫁いだフェラーラの国はあまりにも小さく、大国の思惑に振り回されながらも、かのチェーザレ・ボルジアを向こうに回して、一歩も引かなかった、イタリア・ルネッサンスの代表的な知性、とまで言われる女性。 ティツィアーノが、どのようないきさつでこの画を書くに到ったか不明ではあるが、そのきらきらしたまなざしは、豪華な衣装にも負けぬきらめきを放っていて、その後の彼女の活躍を語ってあまりあるできばえの作品である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.04 22:31:57
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