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EYASUKOの草取り日記

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2007.03.19
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カテゴリ:絵画.・アート

 「おっこう」とは、「奥光」と書く。奥に隠れているものに光を当てる、という意味だそうだ。

 絵金蔵でいただいた地図には、

 「再生するまち赤岡に、再生の品を売る『おっこう屋』。奥にある物に光を当てる『奥光』が名前の由来とか---。けんど、しょうもないことをおっこうに言って、おっこうに売る店主がいるから---」とある。

 土佐くろしお鉄道の時間待ちに訪れた「おっこう屋」は、『昔娘の秘蔵品」なるすてきなアクセサリや、町の人が持ち込んでくる蔵の奥に眠っていた諸道具類などの再生の品に光を当てる古物屋の部分と、店主の「あやさん」が作る下駄、ふんどし、「どつぼ返し」というマスコットなどここならではの品揃えが店一杯にあふれている、暖かいお店でした。

 一見のわたしにも、コーヒーをふるまってくれる暖かさ、町のひとが、「あやさん」と寄ってくる暖かさ。ぬくもりいっぱいのお店。

 そんなお店で、わたしが買ったものは、客用湯呑と茶托のセット、大判シルクスカーフ、パジャマ用ボタン、アクセサリ2コ、主人の還暦用赤のおふんどし。「還暦になるって、うちの主人おちこんじゃって」というわたしに、「還暦は子供に還ること。若返るお祝いなのよ」と、あやさん。「どつぼ返し」もおマケにいただきました。

 お店のパンフレットに曰く、

  「築200年を越え、今に残る元蝋燭問屋 長木屋。
   藩政時代には脇本陣にもなった。
   安政と昭和の地震にもびくともしなかった。


   豪壮な建物の前を大名行列が通った。伊能忠敬も泊まった。
   天才町絵師・絵金も蝋燭を買いに来た。

   隣は、一豊の御用を勤めた菓子舗・西川屋

   近くには土佐一国の陰陽師を支配した芦田主馬大夫も住んでいた。


   何百年も前の話ですが、今でもこの界隈には、夜ともなると物の怪が徘徊していま
  す。」

 

とある。この「物の怪」は、怖くない、暖かい物の怪にちがいない。         

 

 






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Last updated  2007.03.19 11:46:30
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