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カテゴリ:旅
旅の最初は広島から。 旅行代金の節約のため、JR東海の山陽道旅プランで、「『限定のぞみ』で行く広島」というのを選択。5人で、往復およびリーガロイヤルホテル広島の宿泊が」ついて、合計146,500円、一人頭29,300円である。あとは、尾道2往復を青春18切符で行い、しめて一人30,900円。 旅費を節約した分、尾道の料亭旅館「魚信」で、豪華会席料理をというのが、今回の目論見の一つ。「子供に是非あの味を味あわせたい。」というのが、主人の切なる願いでした。毎日更新されている尾道屈指の料旅館「魚信」のお料理ブログは、こちら。 広島について、宿のチェックインを追え、向かったのは世界遺産の広島ドーム。途中の川の土手は、桜が満開で、みなさんシートを敷き延べお花見の真っ最中。カラオケ大会も開催されている。 そんな現世の営みを尻目に、ここは昭和20年8月6日で時が止まった原爆ドームである。このドーの地上580メートルで、原始爆弾が炸裂、11万4千人の広島市民が殺されるに到った未曾有の戦争犯罪である。 その時に時間が止まったこの建物は、取り壊しを検討されたこともあったそうであるが、原爆の悲惨さを後世に伝えるシンボルとして、現在に到っている。 春の佇まいがのどかであればあるだけ、この建物に襲い掛かった運命の過酷さがひきたつようで、涙を禁じえなかった。「広島、長崎への原爆投下」と、歴史の教科書では習い、自分でも理解したつもりでいたが、この厳粛なモニュメントの前では、自分のそんな認識が、いかにそこの浅いものか、思い知らされた。事実の語る重さは、創造もつかないものであった。 普段あまり物に動じない下の娘がひとこと「今度は一人でゆっくり見に来てみたい」と、つぶやいていた。彼女も心に迫るものがあったのだろう。 本当に、よくこれを世界遺産に登録してくれた、と思う。戦争の悲惨さ、むごたらしさを忘れないためにも、後世に伝えていかなければいけない大事な遺産である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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