|
カテゴリ:絵画.・アート
平山美知子さんの著書「道はあとからついてくる」を昨日ご紹介したが この本の中扉の絵は、美知子夫人の院展出品作「猫」で 平山郁夫氏との結婚に際して筆を折った夫人の数少ない作品の一つである。 実は、この絵は、「大下図」と呼ばれる下書きで 完成された作品は、この本の出版時現在行方不明であり 美知子夫人が探しているとニュースでも報じられたが その後見つかったかどうか、不明である。 この絵のモデルになっているのが、美知子夫人の妹の昭子さんである。 じつは、この方が富士宮に居を構えていて、うちの主人の姉と親交があり 折に触れて、わたしどもにも、いろいろ到来物を言付けてくださったりした。 そのひとつが、これ↓ ご存知バーミアンの石仏である。 現在はタリバンのイコノクラスム(偶像破壊)により爆破されて跡形もないが この当時は、まだその事件の前で 悠久の大地に立つ巨大モニュメントをさらりとしたタッチで描いている傑作である。 (残念ながら、というか当然ですが、複製です。) でも、額装すると、すてきに見えますよね。
残念なことに、昭子さんは、10年ほど前に亡くなられ この絵が形見ともいうべきものになってしまった。 今も我が家の居間を飾っているこの絵をみるたび 昭子さんのことを思い出し、また「猫」の絵は戻ったのだろうか と思いを巡らせている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[絵画.・アート] カテゴリの最新記事
|