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カテゴリ:旅
食事とタルト・タタンのティータイムが終わり 摂取カロリーを消費するべく、洛北へ 宮本武蔵と吉岡一門の決闘で有名な一乗寺下がり松で下車 坂道をてくてくと歩き、向かったのは 詩仙堂 石川丈山の庵である。 入り口階段をあがったところに風情のある竹林と、朽ちたような柴屋 それを左に見て、拝観受付に入る 「詩仙堂」の名前の由来である中国の詩人の絵のかかる丈山の書斎に行く 杜甫、王維、李白、李賀等の錚々たる詩人の肖像とその作になる詩が 色紙に描かれて、欄間に掲げられている。 画は、狩野探幽が、詩は石川丈山が描いたものであるという。 隠棲の傍ら丈山が作った庭を散策する。 残念ながらつつじ等色鮮やかな花は見られなかったが 新緑のお庭に「ししおどし」の音がコーンと響き渡っていた。 詩仙堂を出て、さらに 曼珠院 に向かう。 ここは正しくは「曼珠院門跡」といい、皇室とゆかりの深いお寺である。 残念ながらつつじはおわってしまっていて、枯山水のお庭だけの拝観となる 寺としての歴史は遠く延暦年間にさかのぼるそうであるが 現在のこの寺院は明暦2年に入寺された良尚親王のときにできたものだという。 良尚親王の書を展示してあったが、見事な隷書であった。 庭も良尚親王の好みが反映されたものだという。 その他、狩野探幽の虎図等襖絵が多く残されているのであるが いずれも保存状態が悪く、このままでは消えてしまいかねない状態で なんとかならないものか、という思いを抱いた。 ちなみに、この日の歩数は15000歩。よく歩いたものである。
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