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カテゴリ:陶磁器
世界文化社発行の家庭画報6月号(現在発売中)に 「『安宅コレクション』に夏を盛る」という特集記事が掲載されている。 いま大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の 「美の求道者---安宅英一の眼---安宅コレクション」展に出品されている逸品に これまた、豪儀に船場吉兆のお料理が盛り込まれているのだ。 ため息がでるほどに端正な器に、至高の懐石料理が盛られている。 このコラボレーションが実現したのは、 大阪市立東洋陶磁美術館館長の伊藤郁太郎氏の存在があったからであろう。 伊藤氏は、その前歴が、安宅産業の美術品室長 安宅英一の傍らに在って、安宅コレクションを一緒に作り上げた人物。 安宅産業の破綻後、住友グループによってコレクションが大阪市に寄贈され、 大阪市立東洋陶磁美術館が建設されると同時に同館長の職に招聘された 文字どおり安宅コレクションに仕えるクーリエ(使徒)である。 この方が、安宅英一氏の業績を世に問うべく今回の企画展を構想し、 それに先立ち、英一氏への追善として、この企画が立てられた。 「よい器は、盛りすぎると、しんどいと叫ぶんですよ」 記事の中での船場吉兆 湯木氏のコメントである。 器のすばらしさを十分に理解し、それに勝るとも劣らない料理が作りあげられた。 もし、お時間があれば、お近くの書店で家庭画報を手に取り しばし、至福の時をお楽しみください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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