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カテゴリ:旅
翌朝は、朝風呂に浸かり、ゆっくり朝ごはんをいただく。極楽、極楽。 主婦にとって朝寝坊と、上げ膳・据え膳に勝る極楽はない。 チェックアウトを済ませて、タクシーを呼んでもらいMOA美術館へ 折からの雨が激しくなり、ヘンリー・ムーアの「王と王妃」 が出迎えてくれるテラス経由の道は通れず、その像を脇目に見ながら 屋根のある雨中通路を先に進む エントランス前のブールデルのレリーフが雨に濡れてきれい。 ここから先は、撮影禁止なので、写真がありません。 ここは、世界救世教の美術館である。 国宝の緒方光琳作「紅白梅屏風図」、野々村仁清作「色絵藤花文茶壷」を はじめ、数々の重要文化財の品々。 レンブラントの「自画像」やモネの「睡蓮」といった洋画 そして、特筆すべきは秀吉の「黄金の茶室」であろう。 豊臣秀吉が天正14年、京都御所に組立式の黄金の座敷を運び、 自ら茶を点じて正親町天皇に献じた、その当時の諸記録に基づいた忠実な復元である。 まばゆいばかりの黄金の輝きは、こけおどしではあろうが 時の最高権力者太閤秀吉のすさまじいばかりの権勢欲を伝えている。 ここには利休の「わび茶」の心などかけらもなく、 茶室に通じる道の朝顔を、一輪を残してみな摘んでしまい その一輪に「朝顔」の持つ概念を象徴させた利休の茶とはますます遠ざかり この二人の確執は、もはや逃れられないところまで来てしまったののであろう。 ☆ 折から、ガレ・ラリック・ドームの 「華麗なるガラス工芸の世界」展が開催されていて それも、ゆっくりと堪能した。 ガレ・ドームは、北澤美術館の所蔵品が中心 ラリックは、箱根ラリック美術館の収蔵品が主だった。 双方ともに訪れたことがあるのだが、 こうして並立されてみると、三者三様の趣があり、興味深鑑賞した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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