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カテゴリ:陶磁器
其泉窯の使い勝手のよい器が廃版になってしまい その後、補充が出来ずに困っている話を昨日書いたのですが 日本の陶器は、5枚セットのものが多く そのセットが一枚でも欠けると あらたに補充するのに、もう1セット買わなければいけないことが多いです。 ところで、下の写真をご覧ください。 お気に入りのマイセンのデミタッセ パターン名は、「インドの華パープル」 主人のお友達のオーストラリア人フィリップが ヨーロッパ旅行のついでに我が家に立ち寄ったとき むりむりお金を渡して、その予算範囲で買って送ってと いまから思うとむちゃくちゃ言って、買って送ってもらったものです。 ☆ ところで、みなさん、疑問におもわれるでしょ? なんで、ソーサーが二枚あるの? そうなんです!ソーサーが寿命をまっとうしていれば、こんなことはなかったんですが 不幸な事故で、ある日ソーサーだけ割れてしまいました。 悲しみにくれたわたしでしたが 蛇の道はヘビ 欧米の(タカ&トシじゃなく)陶器には オープンストックシステムというのがあるということを思い出しました。 そう、欧米の器は、原則としてセット使いが前提ですが 良い物であるほど長くその家庭で受け継がれていくため たとえソーサー1つであっても、売ってくれるというのです。 それをオープンストックシステムということを 何かの記事で読んでいたので 半信半疑で、そのころ海外通販で陶器を買ったことのあった スイスの陶器店に、「このパターンのマイセンのデミタッセのソーサー1枚」 というオーダーを入れてみました。 すると 何ヶ月かたって、来たのです! オーダー通りのソーサーが! もちろん、マイセンは手書きのため、まったく同じというわけにはいきませんでしたが 微妙に違いながら同じデミタッセのソーサーとして 立派に使えるものでした。 向かって右が、接着剤で繕った割れたマイセンのソーサー 左にあるのが、送られてきたソーサーです。 欧米の陶器文化の伝統に触れた体験でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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