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EYASUKOの草取り日記

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2008.01.07
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カテゴリ:陶磁器

まだハプスブルグ帝國の旅は始まったばかりというのに

眞葛香山の作品に魅せられてしまい

性懲りもなく、昨日写真を撮りに出かけてしまった。

高浮彫渡蟹水盤

眞葛香山「高浮彫渡蟹水盤」

備前のような土物に、鉄釉をかけたものに渡蟹が二匹からんでいる。

眞葛香山「高浮彫渡蟹水盤」

蟹のリアルなこと、とても陶器とは思えない

眞葛香山「高浮彫渡蟹水盤」

香山の手になる同種の物が、国立博物館に所蔵されている。

田邊コレクションは、それに匹敵する優品ということである

眞葛香山「高浮彫渡蟹水盤」別バージョン

「高浮彫」とは、精密な彫刻を掘り込んで表現する技法

高度な技術を必要とされ、

8年の長きを経て完成に至った物もあったという

香山は、その精密を期するため

自宅の庭に様々な生き物を飼育したり、植物を栽培して研究したそうである。

これも研究の賜物か

牡丹に眠猫覚醒蓋付水指

眠りから醒めたばかりの猫の表情が、生き生きと活写されている

うちの「ゆき」に似ていて、可愛い。

牡丹に眠猫覚醒蓋付水指

下部の「牡丹」も、すばらしい出来である。

牡丹に眠猫覚醒蓋付水指

眞葛香山は、本名宮川虎之助

天保13年(1842年)、京都眞葛ケ原の焼き物師宮川長造の四男として生まれ

18歳のとき、父や兄が相次いで物故したため、窯を継ぎ

色絵陶器や磁器の制作を行っていた。

明治3年に横浜太田村不ニ山下(横浜市南区庚台)に窯を移し

欧米の博覧会へ出品する陶器を製作していく

彼の作る、彫像を生かした「高浮彫」は、たちまち評判を呼び、

「けだし、見るもの、価を問わずして購入せしめんとす」とまで言われるようになり

フィラデルフィア、パリ、アムステルダム、シカゴ等の万国博覧会や

国内の内国勧業博覧会で、多くの賞を受けていった

 






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Last updated  2008.01.07 11:19:36
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