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カテゴリ:陶磁器
眞葛香山についてご紹介したこの稿もいよいよ最後である。 最初に見たときには、華やかな高浮彫のみ目について 「すごい、すごい」といい暮らしていたのだが 後になってブログに載せるために整理してみると 初代香山の多面性が浮かび上がってきたのである。 いまだに、その技法が解明されていない高浮彫はたしかに豪華絢爛 家に大鷲や熊まで飼って生き物の生態を研究したという香山の 高浮彫にかける情熱の素晴らしさが、作品を通って伝わってくる。 しかし、高浮彫でない作品を眺めてみるに、それらの出来も並大抵のものではない。 昨日ご紹介した仁清ばりの色絵作品しかり また、こういう作品がある ↑ 青磁釉鳳凰水盤 そして十一面観世音菩薩立像 ↓
その青磁、白磁の美しさは、目を瞠るばかりである。 そして、染付け 青華山水花瓶 高さ50cmほどの花瓶に呉須で描かれた精緻な山水 その外、展示がなされていなかったが、田邊哲人氏の著作に載せられているものには 多くの茶陶もあり、そのそれぞれがかなりの出来と思われた。 これらから見るに、初代香山は 陶磁に魅せられ、また陶磁に愛された生涯を送ったことが推察される。 ☆ ☆ ☆ 参考文献 東海道広重美術館「帝室技藝員 眞葛香山」展 展示解説 Wikipedia「宮川香山」
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