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カテゴリ:旅
トラム17番に乗り換えて、ベルヴェデーレ宮殿へ 停留所の名は、同じ「ベルヴェデーレ」 上宮と下宮があるが、今日のお目当ては、上宮のオーストリアギャラリー ここには「接吻」をはじめとする最大のクリムトコレクションがある。 撮影は禁止のため、前日シェーンブルンで購入したポスターを複写 男女の愛の交歓が、金を多く使った装飾的な表現で描かれている 日本で想像していたより、大きいサイズ 「接吻」の恍惚を官能的に描いたものでありながら、 男女の微妙な意識の差が、この構図に表れている、とか 右手の女性の足元は、崖からはみだしていて この男女ののっぴきならない状況を表している、とか諸説あるが 足元の花も、きらきらしく、華やかに描き込まれていて クリムトの世界を堪能できる。 ここには、かなりのクリムト作品が収蔵されている。 代表作のひとつ「ユーディト」(ジュディス) 敵将の寝所に侍り、油断を見澄まして、寝首を掻き、味方に勝利を齎した猛女ユーディト しかし、クリムトのそれは、あまりに官能的で、物議を醸したのだという。 <参考> これは、美術史博物館の、クラナッハの「ユーディト」 人々を救うために、わが身を犠牲にする、可憐なユーディト これに比べれば、クリムトのユーディトは、あまりにも官能的 物議を醸したのも、むべなるかな、である。 これらの対策のほか、珍しい、クリムトによる風景画なども見て 次の部屋では、いよいよエゴン・シーレの登場である。 ( 続く )
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