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EYASUKOの草取り日記

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2008.07.04
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カテゴリ:絵画.・アート

まず、この一枚の絵をみていただこう ムンク作「嫉妬」

ムンク「嫉妬」.jpg

そして、この写真

ダグニー・ユールと夫ブシェビシュフスキー.jpg

左は、ムンクの友人ブシビシェフスキー、そして右がダグニー・ユール

明らかに、嫉妬の焔に身を焦がしているのは、彼

そして、背後に男性といるのは、ダグニー

「二人の姉妹」で、画家に後ろを向けてピアノを弾いていた女性である。

☆  ☆  ☆

1863年ノルウェイに生まれたムンクは

父の血統から精神的な不安定さを、母の血統からは身体の虚弱を受け継いだ

画家を志し、修行に出たベルリンで

「黒豚亭」という居酒屋に集まるグループに入り

作家および神秘家のストリンドベリやブシビシェフスキーらと親交を結ぶようになる

このグループのミューズ的存在であったのが、ダグニー・ユールだった

裕福な医師の娘で、ノルウェイの首相の一族でもある彼女は

その美貌と奔放な言動でグループ構成員の憧れの的だった。

ムンクも、言わずもがな、である。

「二人の少女」に見られるように、ムンクと彼女の関係は

ある親密さをたたえたものだったと思われる。

家庭に入り込み、その妹を含めたくつろぎの時間を画架に留めていく

それはいつしか、自分とダグニーの「家庭」の光景に変わるかもしれない。

そうムンクはひそかに思い定めていたのではないだろうか。

ところが、彼女はブシビシェフスキーと結婚してしまう。

しかも、結婚の条件として、「性的な自由」を与えるという夫の言質をとって。

同じくノルウェイ出身のイプセンの「新しき女」が

それまでのヴィクトリア朝の四角四面の道徳に縛られた世界に大きな衝撃を与えたように

彼女(ダグニー)も、「新しき女」として存在したかったのだろうか。

結婚した後も、ダグニーは幾人ものボーイフレンドをもち

奔放な生活を謳歌したという

そして、悲劇が訪れる

ダグニーは、交際のもつれから、ボーイフレンドに射殺されてしまう。

ムンク「叫び」.jpg

ムンクにとって、世界は耐え難いものに変貌を遂げる。

彼の絵に繰り返し表れる

女性の背信、死のイメージ、ねじまがった空間

それは、このファム・ファタル(運命の女)、ダグニーが齎したものではなかっただろうか。

そういえば

その最初から、彼女は画家に背を向けて、その画像に姿を現していたのである。






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Last updated  2008.07.04 23:32:34
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